令和六年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十八社目 千葉県東庄町の秋山神社に参拝しました。
![秋山神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8294-1.jpeg)
神社の詳細は分かりませんでした。
![秋山神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8295-1.jpeg)
鉄壁の防御。御本殿から玉垣へ庇が掛かっていて しかも妻の所まで板で塞がれています。
![秋山神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8304-1.jpeg)
朝の8時過ぎという事もありますが やはり中はとても暗いです。
![秋山神社御本殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8297-1.jpeg)
向拝の龍です。
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7565-1.jpg)
なかなか濃い目の顔の龍です。
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7638-1.jpg)
向拝柱や正面扉にも沢山の彫り物があり 小躍りしてしまいました。
![秋山神社御本殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7555-1.jpg)
左側向拝柱の登り龍。
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7639-1.jpg)
右側向拝柱の下り龍。
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7640-1.jpg)
扉には上から馬・応龍・羊・猪・犬・猿・鶏が彫られています。
![正面扉](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7586-1.jpg)
脇板には菊慈童。菊の葉から滴る露を飲んで不老不死になりました。
![菊慈童](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7637-1.jpg)
右側の扉の彫り物は 上から鼠・応龍・欠損・牛・蛇・虎・兎。応龍を除いて 十二支だと思うので 欠損は龍でしょう。
![正面扉](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7587-1.jpg)
脇板の玉巵弾琴。玉巵の奏でる琴の音に 龍が聴き惚れます。
![玉巵弾琴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7597-1.jpg)
まるで 18世紀ヨーロッパ貴婦人の ロココ調ドレスのスカートの中を覗いているみたい。
![秋山神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8298-1.jpeg)
脇障子は 箒と熊手を持った老夫婦なので 高砂。お前百まで ワシャ九十九まで。。。
![高砂](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7579-1.jpg)
![秋山神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8299-1.jpeg)
胴羽目は応神天皇誕生。
![応神天皇誕生](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7574-1.jpg)
三韓征討から凱旋した神功皇后は 仲哀天皇の忘れ形見 応神天皇を出産します。
![神功皇后](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7603-1.jpg)
景行天皇から仁徳天皇まで 五代に渡り朝廷を支えて来た武内宿禰。文献によって280歳から360歳と 考えられない程の長寿の人です。
![武内宿禰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7604-1.jpg)
武内宿禰に抱かれる応神天皇。
![応神天皇](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7606-1.jpg)
上部に目をやると 何やら変な物がいました。
![秋山神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7584-1.jpg)
なんじゃこりゃぁ!だ!
![なんじゃこりゃあ](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7613-1.jpg)
と一瞬思いましたが どうやらこれは「なんじゃこりゃあ!」ではなく 人魚の様です。日本の人魚は化け物・妖怪です。
![人魚?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7608-1.jpg)
因みにこちら↓ は あきる野市雨武主神社の 「なんじゃこりゃぁ!」です。
![なんじゃこりゃぁ](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4046-1.jpg)
背面に大きな彫り物はありません。
![秋山神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8301-1.jpeg)
![秋山神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8302-1.jpeg)
胴羽目は加藤清正の虎退治。
![加藤清正の虎退治](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7575-1.jpg)
烏帽子型兜がトレードマークの清正。陣羽織には清正の紋章・蛇の目紋がしっかりと彫られています。
![加藤清正](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7625-1.jpg)
片鎌槍も清正のトレードマークですが 強調したかったのか 逆に握って 虎には柄を向けています。
![虎](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7624-1.jpg)
胴羽目の上の彫刻。こちらは平凡に 波に兎。
![波に兎](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7615-1.jpg)
脇障子は亀に乗った人物。釣竿と玉手箱を持っているので 浦島太郎でしょう。
![浦島太郎](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7578-1.jpg)
何が不満なのか 仏頂面でご機嫌ナナメのご様子(木目のせいかも)。
![浦島太郎](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_7627-1.jpg)
![秋山神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/IMG_8303-1.jpeg)
髭面の怪しい男が かれこれ1時間以上 神社の廻りを彷徨いているゾ。。。
と思ったのか 氏子さんが様子を見に来ました。私が彫刻を褒めると「埃まみれですが。。。」と 安心したのか帰って行きました。
刺青師・龍元
018(2024.02.21)
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