刺青図柄の意味 玉巵弾琴(太真王夫人)

大真王夫人 玉巵 神話
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の技術である手彫りの継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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若く絶世の美女で、一弦の琴を弾き、白龍に乗って四海を飛遊する玉巵(ぎょくし)は西王母の末娘です。太真王の妻である事から太真王夫人とも呼ばれます。

玉巵弾琴図(太真王夫人) 龍元画
玉巵弾琴図(太真王夫人) 龍元画

東岳の泰山を守護し、地上から千余丈離れた高い崖にある石窟に住むと伝えられます。そこには大理石の机や黄金の寝台が設えてあり、この世にはない宝物で溢れていて、その中に一弦琴があります。玉巵がその一弦琴を奏でるとたちまち沢山の鳥が集まり聞き惚れると云われます。

絵画では琴の音に聞き惚れる龍との組み合わせで描かれる事が多いです。

玉巵弾琴図 葛飾北斎画
玉巵弾琴図 葛飾北斎画

玉巵の母の西王母というのは天上界の女帝。生命を司る蟠桃園の番人で、西遊記では孫悟空が西王母の蟠桃を食い荒らし不老不死になりました。

辞書で玉を引くと 1.宝石 2.美しい物 と出て来ます。巵とは盃の事。玉巵で「美しい盃」という意味になります。

玉巵弾琴図 刺青師・龍元 彫
玉巵弾琴図 刺青師・龍元 彫

「太真王夫人は支那列仙の一なり、王母の少女玉巵なり、一絃琴を弾ずる毎に、即ち百禽飛来するという、時に白龍に乗り周く四海を遊行すという」斎藤隆三『画題辞典』より

「夫人は西王母が少女玉巵といふ者なり。つねに一絃の琴を弾。すなはち百禽飛 あつまる時、白龍に乗て四海に周遊する仙人也」橘守国『絵本故事談』より

刺青師・龍元

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