諏訪神社上社

諏訪神社上社

ここの神社の詳細は不明です。御祭神は諏訪神社なので建御名方神でしょう。田んぼを挟んだ向こう側に下社がありましたが、彫り物は無し。

鳥居

拝殿

諏訪神社上社拝殿

視線を感じたので目をやると、向拝の木鼻に獅子が一対。

向拝木鼻

独特な感じです。

上手くありません。巻き毛のグルグルも不均等で、むしろ下手。でも、何か刺さるものがありますね。

獅子

御本殿

鑑賞の妨げにならず、理想的な覆屋ですね。私にとってはですけど。

諏訪神社上社覆屋

立派な御本殿がありました。

諏訪神社上社御本殿

向拝

木鼻には。拝殿の木鼻とは明らかに作者が違いますね。

御本殿向拝

水引虹梁上の彫り物は浦島太郎と思われます。

浦島太郎

蝦虹梁の龍も良い感じです。

蝦虹梁 龍

両側とも手挟みは鶴。

蝦虹梁 龍

左面

御本殿左面

胴羽目は雨乞い小町。

雨乞い小町

素晴らしい彫りです。

小町

脇障子は鷹。もしかしたら鷲。

鷹

背面

胴羽目はです。この龍、後ろ足が見当たりません。波に隠れているのだ、という事も出来ますが、尻尾があるのだから、後ろ足も欲しいところです。

龍

もう四半世紀以上前の事なので時効と思って、恥を忍んで言いますが、龍の刺青を彫っていて後ろ足を忘れた事があります。大きな作品を任される様になって2、3人目の事です。大きな作品は一回では終わらないので、つい確認を怠ってしまったのです。お客さんに指摘された時は青くなりました。そのお客さんには謝り倒し、師匠に泣きついて後ろ足を付け足して貰いました。素人目には全く分からなくなりましたが、失敗は失敗です。理解のあるお客さんで本当に良かった。今ではとにかく確認、確認、また確認です。

右面

御本殿右面

胴羽目は干珠と満珠の話から、武内宿禰が龍宮の宝珠を海に投げ入れる場面。刺青で干珠満珠と言えばこの場面です。左には神宮皇后がいます。

干珠満珠

脇障子はこちら側も鷹、もしかしたら鷲。

鷹

拝殿と御本殿のギャップが激しい神社でした。

刺青師・龍元

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