鶴が舞う [本間十二社] 長野県

本間十二社社殿 長野県
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年五月吉日、長野県小海町の本間十二社に参拝しました。

入り口はこんな感じ。知らなければ通り過ぎてしまいますね。

本間十二社
本間十二社鳥居

参考にしたサイトでは覆屋に扉は無かったのですが、見るからに新しい扉が取り付けられて錠前がついていました。

本間十二社社殿

御由緒

寛永四年(1627)創建
享和元年(1801)現社殿建立
御祭神 天之御中主神あまのみなかぬしのかみ以下、天神七代と地神五代を祀る

本間十二社案内板

御本殿

中には社が四つ。亀甲金網には閉口しますが、一番大きい社は屋根が葺き替えられているし、ちゃんと手入れされている事が伺えます。

本間十二社御本殿

胴羽目は梅に鶴。ここら辺は本当に鶴が多いですね。脇障子は壊れていました。

左面胴羽目 鶴

案内板には「向拝虹梁には波に千鳥の高肉彫、海老虹梁には竜の丸彫を配す」とありましたが、それらしきものはありませんし、他の三社にも彫り物はありませんでした。

本間十二社御本殿

「雲わく岩頭に立つ鶴が、脇障子に刻まれた隼の舞いたつ姿をじっと見返る光景を、くりぬき彫りした立体美は見事である」案内板より

右面胴羽目 鶴

文学的素養の高い方が執筆なさったのでしょう。この神社で一番見事なのは案内板だと思います。

文面にクラクラして脇障子の隼は撮り忘れてしまいました。

〜追記 20.08.01 写真を良く確認したら鬼板部分に鬼面がありました。

追記終わり〜

刺青師・龍元

110(2020.05.27)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    案内文の表現は凄いですね。
    でも作品は・・・。それほどでも・・・。うふふ。

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