令和五年四月上旬 群馬県片品村の諏訪宮に参拝しました。
社殿には意味ありげにブロックが立て掛けてありました。
立派な御本殿がありました。
兎ノ毛通しには牡丹 中備は鷹 水引虹梁には上州図柄と私が勝手に呼んでいる扇流し。奥の斗栱間支輪にも扇流しがあります。
唐破風下は 瓶に落ちてしまった友人を助ける為に躊躇なく高価な瓶を割った 司馬温公瓶割。
木鼻。強烈です。僕好みです。
象の事です。もちろん獅子も一級品です。
ここら辺では千羽鶴をよく見掛けます。木階には蝋燭立てがまるで剣山の様に置いてあります。
水引虹梁と繋がる様にして 海老虹梁も扇流し。
御本殿右面です。
胴羽目です。
こちらは…どなた？ なんか楽しそうですが。。。
軍配やら瓢箪や 書道具の様な物を担いだ童子が先導します。
腰羽目は波に兎。跳ねる姿は飛躍の象徴として好まれます。
背面です。
胴羽目は李白観瀑。
眉毛や髪の生え際の毛まで 一本一本丁寧に描いてあります。
「先生 すごい滝ですね〜」
腰羽目は波に犀です。
左面。
あらあら…こちらも… 一体どなた？
頭をお団子にして童子みたいな髪型ですが… 怖いです。
多分 この人も怖くて目を合わせられないんだと思う…
腰羽目は波に兎。
こちら側だけ脇障子がありました。
飲んでも呑んでも酔わない 人間でない不思議な生き物 猩々です。
海老虹梁です。
寂れてしまってはいるものの 往時を偲ばせる精緻な彩色彫刻は見応えがあります。
ひっそりとこんな見事な御本殿が点在する片品村。
凄いぞ！片品村‼︎
刺青師・龍元
053（2023.05.07）
コメント
onijiiです。
良い顔してますねえ。痺れます。
自分も邪悪な目をした象が好みです。（笑）
片品村にも胴羽目彫刻が多数あるのですね。
地理的に日光の隣なので、東照宮造営に
関わった彫り師なのでしょうか？
onijiiさん おはようございます。
東照宮造営に関わった彫り師が関係している、というのはあり得ますね。
五霊神社や武尊神社の彫り物も波が似ているので、同じ人か同じ系統の人なのかなぁ、なんて想像が膨らみます。