令和五年四月上旬 群馬県片品村の武尊神社に参拝しました。

片品村に点在する武尊神社の一つです。

御祭神 日本武尊

左に「菊姫」が描かれた絵額が見えます。案内板によると保多加御前の伝説からこの図柄が生まれたと言われているそうです。でも どう見ても菊慈童ですね。片品村重要文化財。

向拝に掛けられた赤い布が印象的です。

向拝。

中備の龍。

横窓が無いので斜めから。千羽鶴の蔭に隠れてしまって胴羽目は見えませんね。脇障子は鳥。

どこか見える所が無いかと 裏へ廻ります。

丁度良い所に節穴がありました。

直径がホンの1、2センチの節穴なのでスマホカメラです。

これは絵額と同じく菊慈童ですね。胴羽目が先と考えるのが自然ですが 絵額の方だけ片品村重要文化財。
穆王に愛された慈童は 枕を跨いだ咎で流刑に処せられます。形見に王に授けられた妙文を忘れないように毎日菊の葉に書き付けていましたが その葉から滴る露を飲んで不老不死になりました。
七百年の月日が流れ 霊水が湧き出したという奇瑞を探索に来た勅使に 少年の姿で発見されます。
「夢もなく ただただ辛いばかりの日々。ひとり寂しく寝る床の 袖も乾かぬ涙の雨…」

700年独りぼっちなんて…
隙間だらけの覆屋ですが 写真を撮るとなると中々良い隙間がありません。
やっと見つけた左斜めからの御本殿。う〜ん 私がどうこう言う筋合いではないのですが… 雑巾そこに掛けるかな〜。

右端にある境内社にも胴羽目彫刻が有りました。

小さいながらも立派な彫り物が施されています。

軍配を持った人物と巻物を広げる童子。これは何でしょうね?

ご存知の方 いらっしゃいましたらご教示願います。

寂れているものの 彩色されて立派な彫り物がある見事な御本殿でした。
刺青師・龍元
052(2023.05.05)
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