令和三年十二月中旬、群馬県桐生市の新宿八幡宮に参拝しました


破風の色が浮いてしまってますね 神社で黄色は実験的な色使いかも知れません

海老虹梁の色も浮いた感じです

組物下の持ち送りは龍 胴体は腰羽目に伸びています

胴羽目は「俵藤太秀郷 大百足退治」龍宮より財宝を贈られる場面です

俵(田原)藤太というのは、田原という地の(諸説あり)藤原氏の太郎、つまり長男・庶長子という意味だそうです 鎌倉の源氏の長男である源義平(源頼朝の兄)の事を鎌倉源太というのと同じです

なかなか存在感のある彫り物です


手には軍配

鎧に身を包んだ神功皇后

応神天皇を抱く武内宿禰

「応神天皇誕生


腰羽目は波

縁下四隅の持ち送りは獅子です


「雨乞い小町」

風がビュービュー吹いています

境内社の貴船神社にも彫り物がありました

丸いのが月だったら李白の静夜思かもと思いましたが、巻物の様な物があるので違うか

背面は李白の観瀑図

左面は琴高仙人です

見応えのある彫り物が盛り沢山の神社でした
刺青師・龍元
168(2021.12.26)
コメント
onijiiです。
雨風の表現が素晴らしいですね。
本職ではなく、絵心のある地元の方が
彩色したように見受けられました。
とても上手だなあと、感心しました。
石祠にも彫物があったのですね。
見逃してました。(笑)
彩色がめくれて来てしまっていますね。色味からするとそれ程古くはなさそうですが、やはり下地処理の違いという事なんですかね。もったいないですね。
石祠の写真は載せない方が記事のまとまりが良いと思ったんですが、彫刻の出来が良かったんで載せてみました。