波板で守られた [大桑神社] 茨城県

大桑神社の由来 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年新年寺社巡り。茨城県結城市の大桑神社に参拝しました。

大桑神社鳥居

由緒

和銅年(708−715)現在の大水川原に創建
享保八年(1723)洪水により社殿流出
延享二年(1745)現在地に再建
南向き

拝殿

大桑神社拝殿

拝殿向拝。水引虹梁には見事な 、兎の毛通しには 唐獅子牡丹 の彫り物がありました。う〜ん、鳥よけの金網が。。。仕方ないですが。

拝殿向拝

覆屋

覆屋には波板が張られていました。

大桑神社覆屋

本殿

大桑神社御本殿

本殿左面

胴羽目。これは猩々ではないかな、と思います。由緒書きとは別に結城市教育委員会の案内板があったのですが、それには「光子甕割」とありました。司馬温公の甕割りの事かな?何にせよ、少なくともこの甕は割れてませんね。それから髪型が唐子っぽくなく、猩々によくある様な長髪なので猩々なのだろうと思うのです。

猩々

二重虹梁間には雷神と邪鬼獅噛がありました。

雷神と邪鬼獅噛

こちら↓は 東石清水八幡神社 の向拝の邪鬼獅噛。似てる様な気がします。

東石清水八幡神社向拝獅噛
東石清水八幡神社 向拝邪鬼獅噛

脇障子は林和靖。梅がないけど。

林和靖

本殿背面

胴羽目。これは天岩戸ですね。

天岩戸

本殿右面

胴羽目は虎渓三笑。

虎渓三笑

二重虹梁間にはこちらも邪鬼獅噛。多分、風神がいたのでしょうけど、欠損していました。

邪鬼獅噛

脇障子は李白観瀑。

李白観瀑
大桑神社御本殿

中々手強い神社でした。

刺青師・龍元

016(2020.01.30)

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