寺久保熊野神社

本殿 神社仏閣
本殿
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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栃木県佐野市の寺久保地域を訪ねました。北関東自動車道の脇にあります。

グーグルマップのナビでは最寄りの道路、高速道路の反対側に誘導されてしまいましたが、佐野市のサイトによるとハイキングコースの途中に熊野神社があるとの事。なんとか近くまで車で行って、山道は歩き。轍があるので車も通れなくはないのでしょうが、グーグルマップでは数百メートル程先にある様なので歩きました。

山道

鳥居がありました。

鳥居
鳥居

歩く事5分くらいで神社が見えてきました。

熊野神社
熊野神社

由緒

平安中期に 藤原秀郷 が熊野三社を建立し、それを遷座したと伝えられる。
大治二年(1127)大破していた社殿を再建。
正中二年(1325)本社造営
昭和十五年(1940)台風による倒木で大破した社殿を再建。
御祭神
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)

社殿。南向き。

社殿
社殿

本殿

鉄格子がはまっていて、まるで牢獄ですね。彫師は不明の様です。

牢獄の中の本殿
本殿

向拝虹梁上には 。木鼻は 獅子 です。

熊野神社本殿向拝

脇障子には 獅子 の子落とし。反対側は撮り忘れました。

獅子の子落とし

西面胴羽目には二十四孝の董永。貧乏のため自分を担保に借金して父の葬式をあげたら、天帝の七番目の娘・紫色仙女が来て、織った織物で借金が返せた、という話。二人の間には愛が芽生えてしまうが、天界の掟では人間との結婚は許されないので仙女は帰らねばならず、悲しいお別れの場面。

董永与七仙女

背面胴羽目には 牛若丸鞍馬山にて剣術を修めるの図 です。

牛若丸と八天狗の一人 鞍馬山僧正房

暁斎にもこの場面がありますね。

牛若丸を僧正房

東面胴羽目には二十四孝の楊香。楊香が父と山に入ったら虎と遭遇、私を食べて父を助けてと天に願ったら、虎が逃げて行ったという話。

楊香

境内にはだっこ杉と呼ばれる、杉がソネの木を3mの高さまで包んでしまっている、推定樹齢300年の珍しい樹があります。

だっこ杉

刺青師・龍元

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