令和六年九月上旬 群馬県沼田市の三光院智徳寺に参詣しました。
正中元年(1324)創建
寛文四年(1664)観音堂を建立
お目当ては観音堂です。
向拝に見事な彫り物があります。
唐破風下は盧敖仙人。
黄安仙人ともいいますが 元々は別々の仙人らしいです。
中備は子引き龍。
立派な龍です。
中備裏には銘がありました。「材木町 池勘 芝喜 秀順代納之」と彫ってあります。
木鼻の獅子です。阿形。
吽形。
扉上に欄間彫刻がありました。
左側の欄間。これは。。。何でしょね。
橋の上に人物が二人。 内の一人が「我が尻を喰らえ」のポーズ(冗談です)
建物の前で掃き掃除をしている人。
姿格好から察するに 日本の方だと思います。
銘札がありましたが 消えてしまったのか最初から無いのか 何も見えません。
反対側。
こちらも 何でしょね。
左の人は旅装束で 左肩には何か担いでいる様子。
「奥さん 良い魚入りましたよ」(冗談です)
姉さん被りの女の人は 縄の様な物を手にしています。
こちらの高貴そうな人は 扇子で顔を隠し お付きの人は鼓を打っていますね。
こんな所で舞を舞ってる?
追記(2024.010.01)これは三河万歳を表している様です。一魁斎さんにご教示いただきました。
もとは正月の祝福芸だが、現在は季節を問わず慶事の際などにも披露される。家の玄関先や門の辺りで舞ったり、一部には座敷に上がりこむことを許されていたグループもあった。基本的には太夫と才蔵の2人が1組となり、太夫は風折烏帽子に素襖(素袍)、才蔵は侍烏帽子か大黒頭巾に裁着袴という衣装である。太夫は手に扇子か舞扇を持つ。
この板にも銘がありました。
○○○ 牛徳 束?来?門 て彫ってある様な。。。
まあ 三つ銘札があって それぞれ違うので 多分 寄進者でしょう。
う〜ん。。。欄間の画題については 何も分かりませんでした。どなたかご存知の方 ご教示ください。
刺青師・龍元
079(2024.09.29)
コメント
欄間の題材、自分も殆ど分かりません…。
ただ、右側の方は1枚の左右で別の題材を配しているような感じがしますが、仮にその場合であれば向かって右側の方は銘板の横に門松があり、人物の組み合わせの感じから三河万歳の太夫と才蔵ではないかと思われます。
一魁斎さん こんにちは
なるほど、これは一枚に二つの題材なんですね。
右の欄間の右側は三河万歳の太夫と才蔵ですか。分からなかったのでWikipediaを見たら、それらしい絵がありました。
ご教示ありがとうございます。