令和五年十月上旬 埼玉県秩父市猪狩神社境内社の稲荷神社に参拝しました。
海老虹梁には昇り鯉がありました。
向拝の龍。
黄金の龍です。
本職の方が塗ったのではなさそうです。
海老虹梁の下り鯉。
脇障子は狐です。
大己貴命は
古事記においては須佐之男命の六世の孫 日本書紀においては七世の孫です。
民を苦しめていた大鷲を退治します。
背面に胴羽目はありませんでした。
左面には三条小鍛冶宗近がありました。
霊夢を見た一条天皇は
名工と名高い宗近に御剣を打つ様に命じる。
刀の鍛錬には自分と同等の力量の相槌が必要だが
宗近は相方を見付ける事が出来ず
進退極まって稲荷明神に祈願に出掛けた。
すると一人の少年が現れ
宗近に力添えを約束して稲荷山へ消えて行った。
宗近が 言われるままに鍛冶壇で礼拝をしていると
狐の精霊がやって来て 相槌を務めると言う。
先程の少年は稲荷明神の化身であったのである。
完成した御剣の表には小鍛冶宗近
裏には小狐の銘が刻まれた。
こうして二つの銘が刻まれた名刀「小狐丸」が朝廷に献上された。
猪狩神社の胴羽目は エ⁉︎って感じですが
(彫刻自体は素晴らしいんですけどね)
境内社の稲荷神社の彫り物は素晴らしい出来で
一見の価値ありです。
刺青師・龍元
107-2(2023.11.18)
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