令和五年十月上旬 埼玉県秩父市の三峯神社に参拝しました。
ここは秩父三社の一つ。広〜い有料駐車場があって平日でも参拝者が沢山いる 典型的な観光神社です。
![三峰神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5999-1.jpeg)
寛文元年(1661)現本殿再建
寛政12年(1800)現拝殿再建
御祭神 伊弉諾尊 伊弉册尊
![三峰神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5964-1.jpeg)
兎ノ毛通しは鳳凰です。
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5881-1.jpg)
破風入りには司馬温公甕割がありました。
![司馬温公瓶割](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5882-1.jpg)
水の入った大きな甕に落ちた友人を助ける為に 司馬光はその高価な甕をためらいなく割ったが お父さんは司馬光を叱らなかった と云う話。
![司馬温公瓶割](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5883-1.jpg)
三つある向拝中備のうちの左側。
![恵比寿天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5880-1.jpg)
鯛があるので これはおめでたい恵比寿天。
![恵比寿天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5886-1.jpg)
中央の中備。
![布袋大黒囲碁打ち 福禄寿の書画](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5884-1.jpg)
布袋と大黒の囲碁打ち。
![布袋大黒囲碁打ち](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5901-1.jpg)
非常によく見かける構図で 橘守国の絵本故事談を参照したのだと思われます。
![大黒天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5904-1.jpg)
福禄寿。巻物の画の鷹が立体的です。横では唐子が書を嗜んでいます。
![福禄寿の書画](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5899-1.jpg)
右は弁財天と吉祥天の双六と それを観戦する毘沙門天。こちらも橘守国の絵本故事談を参照したのだと思われます。
![弁財天と吉祥天の双六と観戦する毘沙門天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5892-1.jpg)
頭に円の字が。。。多分これは鳥居を表現していると思うので こちらが弁財天でしょう。
![弁財天と吉祥天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5897-1.jpg)
なのでこちらは吉祥天。
![弁財天と吉祥天の双六と観戦する毘沙門天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5902-1.jpg)
思案顔の毘沙門天は 吉祥天の旦那です。
![吉祥天と毘沙門天](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5894-1.jpg)
炎は霊獣の証。珍しい珍しいと思っていた 海馬がここにもありました。
![海馬](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5891-1.jpg)
普通 応龍は後ろ脚の二本だけですが この応龍は前脚もついていて 脚が全部で四本。
![応龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5868-1.jpg)
他にも色鮮やかな 鶴亀や唐獅子・鳳凰などの霊獣の彫り物がありました。
![三峰神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5965-1.jpeg)
左側脇障子は竹林の七賢から四人。
![竹林の七賢](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5876-1.jpg)
こちら側は社務所へ続く渡廊下が有るので近づけません。
![竹林の七賢](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5877-1.jpg)
右側脇障子。
![竹林の七賢](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5916-2-1.jpg)
平成十六年(2004)に塗り替えた彩色は 手間が掛かっていて今でもとても綺麗です。
![竹林の七賢](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5915-1.jpg)
お金も掛かってるんだろうな。
![竹林の七賢](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5909-1.jpg)
![竹林の七賢](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5918-1.jpg)
御本殿には大きな彫り物はありませんでした。
![三峰神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5961-1.jpeg)
境内社の国常立神社向拝にも 綺麗な彩色彫り物がありました。
![向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5919-1.jpg)
唐破風下には林和靖がありました。
![林和靖](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5921-1.jpg)
梅妻鶴子 梅と鶴をこよなく愛する世捨て人。
![林和靖](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5924-1.jpg)
全体の写真は撮り忘れました。〜追記(2023.12.22)撮って来ました。
![国常立神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/12/IMG_7750-1.jpeg)
日本武神社(多分)。木鼻の龍の体が水引虹梁に伸びていますが 左右の龍で鱗の並び方に変化を付けるなど 細部にまでこだわった仕上がりになっています。
![向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5927-1.jpg)
彩色が非常に美しい孔雀と牡丹です。
![孔雀](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/IMG_5926-1.jpg)
こちらも全体の写真は撮り忘れ。〜追記(2023.12.22)再訪して撮って来ました。
![日本武神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/12/IMG_7753-1.jpeg)
左から祖霊社・国常立神社・日本武神社。その奥には摂末社が数社あります。
![](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/12/IMG_7752-1.jpeg)
拝殿と境内社だけでも参拝する価値は十分にありましたが 八棟灯籠や手水舎など 他にも素晴らしい彫り物がありました。
でも圧倒的な彫刻の量に疲れて 集中力が切れてしまってピンボケが多く 写真の出来に納得が行かなかったので 近いうちにまた行ってきます。
〜追記(2023.12.23)行ってきました。
刺青師・龍元
108(2023.11.21)
コメント
綺麗に撮れていますねぇ、私は ピントは目に焦点を合わせて撮影しているつもりですが、思っていた出来映えとは違う物ばかりです。
右脇障子は、彫刻の竹林の緑と脇障子の後ろの林の緑、ボケ具合が絶妙な色具合となっていますね!!
錺さん おはよう御座います。
お褒めいただき有難う御座います。ボケは偶然ですが、私も気に入ってます。
ここは灯籠や手水舎も撮りましたが、集中力が続かず上手く撮れてませんでした。近いうちに再挑戦に行って来ます。