令和四年三月中旬、東京都昭島市の拝島日吉神社に参拝しました。
天正年間(1573-92)創建と云われる
嘉永五年(1852)現社殿再建
平成十七〜二十年(2005-08)社殿保存修理
本殿彫刻彫師 矢部健次郎良長
御祭神 大山咋命 香山戸命 羽山戸命
兎の毛通しは龍に乗り四海に遊ぶ玉巵弾琴。
向拝中備には定番の龍がありました。
唐破風下には龍宮から宝珠を献上される武内宿禰の彫り物。
ピンボケになってしまいました。
海老虹梁持送りの化け鯉。翼が生えて来ていて、もうすぐ応龍になろうとしている所です。
頭貫上の欄間にいるのは日吉神社の神使、マサルさん。
うかない顔をして柿が渋かったかな?
他にも斗栱間の粟穂に鶉や鶴など、拝殿だけでも見応えのある彫り物が沢山あります。
白木の拝殿に対して御本殿は彩色です。
胴羽目には隠者らしき人が三人。
透明アクリル板の様な物で保護されています。
胴羽目の上の彫り物。綺麗に彩色されています。平成17〜20年に保存修理された様ですから、その時にお色直ししたのでしょう。まだまだ十分に綺麗ですね。
脇障子は神功皇后です。劣化するのが一番速い箇所ですが、保護されている胴羽目と比べても遜色はありません。これから差が出るのかな。
腰羽目には唐獅子牡丹が彫られていました。
浜床と御本殿の土台の間は獅子の滝行。
背面です。
隠者らしき人が三人。
映り込みが酷くて正面からは撮れませんでした。
左面も映り込みが酷くて正面からは撮れず。
こちらにも隠者が三人。ありゃりゃ? 今の今まで三面で竹林の七賢人と思い込んでましたが、9人いますね。よく見ると竹林じゃないし。。。
〜追記(2022.09.01)日吉神社公式サイトによると これは香山九老だそうです 追記終わり〜
胴羽目の上の彫り物。
脇障子は応神天皇を抱く武内宿禰。
アクリル板は残念でしたが、綺麗に彩色された御本殿の彫り物、拝殿の白木の彫り物は見応えがありました。
刺青師・龍元
052(2022.04.15)
コメント
onijiiです。
正月明けにピンポイントで訪問しました。
彩色がとても上手で綺麗ですね。
写真綺麗に撮れてますね。
アクリル板が反射して苦労しました。
下手物好きなので、蛸、蟹、海老などに
大喜びしました。(笑)
ここの彩色はまだまだ綺麗ですね。同じ頃に10億円以上掛けて修復した妻沼聖天堂の劣化具合は酷いモノですが。
アクリル板は愛好家泣かせです。色々な角度から何十枚も撮りました。縁下持ち送りの蛸や蟹もズームで撮ろうと思っていたんですが、胴羽目で苦労しているウチに忘れてしまいました (泣)