令和四年十一月上旬 東京都青梅市の石神社に参拝しました
いし神社ではなく いしがみ社の様です
御祭神 厳永姫命
採光・格子の幅充分 鑑賞・撮影には申し分ない覆屋です
彫り物てんこ盛りの御本殿
尾垂木の蜃と象と 龍と獏と鳳凰頭
扉脇には竹に鶴の彫り物
脇障子は鷹です
胴羽目は李白観瀑
『望廬山瀑布水』(廬山の瀑布を望む)
日照香炉生紫煙 (日は香炉を照らし紫煙生ず)
遥看瀑布挂長川 (遥かに看る瀑布の前川に挂くるを)
飛流直下三千尺 (飛流直下三千尺)
疑見銀河落九天 (疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと)
「先生〜お酒持って来ました」
木階下は菊水 浜床下や持ち送りなども水もので統一
縁下には火除けの犀
背面胴羽目は 鹿がいるので寿老人と思います
「支那宋の元祐中の人にて 寿星の化身なりと云ふ 七福神の一として常に画かる
其像白髪にして秀目豊髯 幅巾野服し身の長三尺 頭と相半し杖を携へ団扇を持し 鹿を伴ふ」
縁下の犀
左面胴羽目は許由巣父
「許由巣父共に支那古代の隠士にして 清節を以て知られたるものなり
許由は箕山の隠士なり 尭曽つて許由の賢を聞き之に天下を譲らんとす 許由之を肯んぜず 斯くの如き事を聴く我が耳汚れたりと 頴川の河水を以て其の耳を洗えりという
時に巣父之を耳にし 許由が汚れたる耳を洗える頴川の水は更に穢れたりとて之を渡ることを肯んぜざりしという」
脇障子は松に鷹 正面扉脇は竹に鶴ですね
各面軒下左右に三つづつ 計二十四の鳳凰頭
彫り物の状態もよく 見応えがあります
刺青師・龍元
139(2022.11.26)
コメント
onijiiです。
人物の顔に痺れますね。
いつまでも眺めていたいような。
24点もの鳳凰頭に大喜びしました。(笑)
味のある良い顔ですね。
鳳凰頭がこんなに沢山。同じ様に彫るのも大変ですね。