[雲龍九郎 背中額彫り] 仕上がりました

雲龍九郎 手彫り刺青作品
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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雲龍九郎 背中額彫りがついに仕上がりました。

雲龍九郎 背中額彫り

この人は仕事で日本に滞在していたドイツ人。

雲龍九郎 背中額彫り

元々はお尻と腿、つまり半ズボンで鯉二匹と化け鯉と応龍を入れていました。

雲龍九郎 背中額彫り

仕事が年次毎の契約なので、もし時間があれば背中に龍を入れたい、という注文でした。

雲龍九郎 背中額彫り

でも半ズボンを入れている内に、人物を入れたくなったとの事。

雲龍九郎 背中額彫り

そうなんですよね。やっぱり和彫りの定番・王道は人物です。色々知ると龍とかの霊獣だけじゃ物足りなくなるんですよね。

雲龍九郎 背中額彫り

動画です。

化け鯉は鯉が滝を登り切って龍へ進化する途中の姿。

化け鯉

応龍は翼と後ろ足があります。

応龍

腿の前面には鯉の滝登り。

鯉の滝登り

緋鯉です。

鯉の滝登り
鯉の滝登り

反対側には蒼い鯉。

鯉の滝登り
鯉の滝登り

最近は注文がない限り、全体の構成を壊さない様に、銘を千社札に入れるのではなく、絵の一部にしています。

雲龍九郎 背中額彫り

下書きは手書きです。

雲龍九郎下書き

背中を始めた頃は両肩入れて胸割りも考えていたのですが、本社で出世の話があったらしく、悩んだ末に帰国して行きました。

もし、また日本に来る事があれば続きをやるとの事。

刺青は終わるとさよならなんですよね。特に外国人だと、いつか街でバッタリという事はほぼ無いです。いつもニコニコしてて、感じの良い人でした。

刺青師・龍元

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