刺青師・ 龍元

外跳ねパーマにカイゼル髭のまるで王さま？といった風情の三柱の神さまと、「朝だよ〜」とカーテンを開ける神さま、胸をハダけてセクシーダンスを踊る神さま、それを木陰から見つめる神さまが印象的な神社です。追記あり（2023.08.05）

まさに彫刻の塊という表現がぴったりです。軒裏にまで彫り物が施された神社は、記憶の限りでは群馬県みなかみ町の月夜野神社と栃木県佐野市の根本山神社本社だけです。

正面も凄いんですが、側面もすごい！胴羽目や欄間、斗栱間や支輪、縁下に至るまで彫り物で埋め尽くされています。仏教寺院の堂宇でこれだけの質と量の彫り物は本当に珍しいです。

彫刻の無い部分を探す方が大変なくらいに彫り物でびっしりと飾られた地蔵堂。仏教寺院の堂宇でこれだけの質と量の彫り物というのはかなり珍しいのではないかと思います。

樹齢500年以上と推定される大けやきがある川田神社の境内社。胴羽目には素朴な波に鯉の彩色彫刻がありました。

三国志演義や中国故事、日本神話に取材した彫師不詳の緻密な彫り物は200年の年月が経過しても、ほぼ完全な形を留めていました。

拝殿正面の扉から覗くと見事な天井画が目を引きます。他に窓は無く、御本殿は暗くてほとんど見えませんが、拝殿の壁には大きな壁画と、その上には小林源八作の縦125cm 横170cmの大きな欄間彫刻が有ります。