令和五年 新年寺社彫刻巡礼の旅二日目 栃木県茂木町の河井八幡宮に参拝しました
入口は鳥居も目印も無い山道で 舗装されてはいますが これは明らかに軽トラの轍です
![河井八幡宮への道](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9847-1.jpeg)
普通車の車幅ギリギリの道で 脱輪の恐怖と戦いながら進みます
![河井八幡宮への道](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9845-1.jpeg)
真っ直ぐなら良いですが 曲がりくねった急坂で脇は崖 転落したらと思うとシビれます(これも楽しみの一つ)
去年のお正月は 福島県の烏峠稲荷神社の凍った峠道でスタックしましたが ここは幸い凍結はしていませんでした
![河井八幡宮への道](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9842-1.jpeg)
無事に八幡山(海抜254.3m)の山頂に辿り着きました
![河井八幡宮鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9841-1.jpeg)
途中分かれ道がありますが どちらに進んでも神社の周りを回ってここに出て 帰りはまた同じ道で山を降りる事になります 運転に自信のない方は二輪車で もしくは歩いた方が良いでしょう
天平宝字元年(757)創建
安政五年(1858)社殿全焼
万延元年(1860)社殿再建
御祭神 誉田別命
![河井八幡宮](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9831-1.jpeg)
立派な御本殿が鎮座していました
![河井八幡宮拝殿内部](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9829-1.jpeg)
![河井八幡宮御本殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0148-1.jpg)
龍が巻きついた向拝柱
![河井八幡宮御本殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0151-1.jpg)
![向拝柱の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0149-1.jpg)
![向拝柱の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0159-1.jpg)
![河井八幡宮御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0126-1.jpg)
脇障子は鷹です
![鷹](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0161-1.jpg)
右面です
![河井八幡宮御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9834-1.jpeg)
妻壁は鳳凰 多分こちら側に倒れて来てますね
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0243-1.jpg)
なかなか個性的な顔です
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0245-1.jpg)
胴羽目は亀仙人の黄安
![亀仙人黄安](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0129-1.jpg)
歯や二重瞼などの細かい所まで彫り込んであります
![亀仙人黄安](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0169-1.jpg)
童子の顔もいいです
![童子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0178-1.jpg)
縁下の千鳥も凛々しい顔立ちです
![千鳥](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0238-1.jpg)
背面に廻ります
![玉巵弾琴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0179-1.jpg)
胴羽目は玉巵弾琴です
![河井八幡宮御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0131-1.jpg)
玉巵は太真王夫人とも言います
![玉巵](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0247-1.jpg)
「太真王夫人は支那列仙の一なり 王母の少女玉巵なり 一絃琴を弾ずる毎に 即ち百禽飛来するという 時に白龍に乗り周く四海を遊行すという」斎藤隆三『画題辞典』
![玉巵弾琴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0130-1.jpg)
舌先を少し出した龍
![龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0252-1.jpg)
斜に構えて少しヤンチャな感じの玉巵です
![玉巵弾琴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0193-1.jpg)
左面に廻ります
![梅妻鶴子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0201-1.jpg)
胴羽目は林和靖
![河井八幡宮御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0132-1.jpg)
宋代の詩人で 梅を愛し鶴を養い 悠々たる生涯を送ったとされます
![林和靖](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0133-1.jpg)
梅は無いのかと探してみると 童子が小さな枝を持っています
![童子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0220-1.jpg)
画題辞典には「後世画家の和靖を画くもの 愛梅の図と撫鶴の図と共に多し」とあるので 鶴か梅かどちらかだけの物も多いみたいです
![梅妻鶴子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0267-1.jpg)
こちらの脇障子の鷹は 少し窮屈そう
![鷹](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0228-1.jpg)
妻壁の鳳凰 反対側と雰囲気が違います
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0229-1.jpg)
向拝柱の龍
![向拝柱の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0224-1.jpg)
![向拝柱の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0225-1.jpg)
![河井八幡宮御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0134-1.jpg)
山間部の神社へ続く道は 軽自動車用の狭い道が多いです
ここは脇が崖になっていたので 通るのはまだ楽でしたが(恐いですけどね)脇がガードレールや壁になっていたりすると ミラーを畳んで窓から両脇を確認しながら通ったり 木の枝ガリガリやりながら通ったり。。。
車を買い換える時に 軽自動車を希望しましたが 家人の猛反対で諦めました
刺青師・龍元
005(2023.01.17)
コメント
onijiiです。
恐い思いをしてから素晴らしい彫刻に
巡り合えて、大喜びした神社です。
同時に何故こんな人里離れた寂しい
山の上に建てたんだろうと、素朴な
疑問が湧いたことが思い出されます。
こちらは忘れようがないですね。(笑)
江戸時代に建てられた神社は、軽トラ向きの
進入路が多いですね。
各地の寺社巡りを始めてから、マイカーは
傷だらけになりました。
もう25万キロにもなったので、次は四駆の
軽自動車にしようかなと思ってます。
妻は反対してますが・・・。(笑)
恐い思いをしたからこそ、喜びも大きいですね。恐怖の後に喜びがあります。これを繰り返すと恐怖=喜びに変わります。変態です。
ここは割と最近まで車では行けなかったみたいですね。先人の苦労が偲ばれます。
軽四駆は良いですね。うちは五人家族なので、最大定員が4人の軽自動車は即時却下されました。
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