彫師は日光東照宮の造営に関わった左甚五郎 [鹿島神社] 茨城県

鹿島神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和五年 新年寺社彫刻巡礼の旅二日目 茨城県常陸大宮市の鹿島神社に参拝しました

鹿島神社鳥居

延応元年(1239)創立
御祭神 武甕槌命たけみかづちのみこと
彫師 左甚五郎 

御本殿を玉垣で囲んだだけの社殿

鹿島神社

案内板によると 彫刻は日光東照宮造営に関わった左甚五郎の製作と伝わるそうです

鹿島神社御本殿

左甚五郎とは 安土桃山から江戸期の三百年以上にわたって 全国100ヶ所以上に作品を残している 講談や落語で有名なカリスマ彫師

向拝の龍

正面扉脇板は菊と竹  珍しい?というか変わった組み合わせの様な?

鹿島神社御本殿向拝

ここの彫り物は別に東照宮とか左甚五郎と言わなくても良いくらいの素晴らしい出来栄えです

鹿島神社御本殿

右面です

鹿島神社御本殿

胴羽目は囲碁を打つ 福禄寿と布袋尊

囲碁を打つ福禄寿と布袋尊

「いかがですかな?」

福禄寿

「どうしようかな…」

布袋尊

「待ったは無しですぞ」

福禄寿

「……」

布袋尊

背面です 脇障子は背面から見る構図になっていました

鹿島神社御本殿

鷹?と なぜか杜若かきつばたに水鳥

鷹と杜若と鳥

胴羽目は 梅に これは錦鶏ですかね? 鳥は難しいです

錦鶏

左側脇障子 松があるので 狙ったのかどうかは分かりませんが松竹梅揃いました

松鷹

頭を拡大すると やはり鷹の様です

鷹

左面

鹿島神社御本殿

胴羽目は 双六に興じる大黒さまと恵比寿さま 西日が当たるからか 黒ずんでます

双六をする大黒と戎

「エビちゃん!双六だ〜」

大黒天

「大ちゃん 楽しいね」

蛭子天

「クックックックッ」

大黒天

「どうしたんだよ? なんかオカシイよ 大ちゃん」

恵比寿天

写真を撮っている間に老人ホームのバスが来て参拝して行きました 

鹿島神社御本殿

初詣も遠足的なイベントなのでしょう 

楽しそうでしたが 彫刻は見ないで行ってしまいました

刺青師・龍元

011(2023.01.31)

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