5月末、群馬県下仁田町下仁田の諏訪神社を訪れました。
由緒
創建 不明
祭神
建御名方命(たけみなかたのみこと)
八坂刀賣命(やさかとめのみこと)
品陀和気命(ほむだわけのみこと)
拝殿
弘化三年(1846)棟梁 大隅流 矢崎房之進昭房 により再建。東向きの神社です。
木鼻と一体化した虹梁の 龍 は大きくて迫力がありますね。
海老虹梁にも 龍 が彫られていましたが、なんか目玉みたいな形の雲ばかり目立っちゃってますね。よ〜く見ると裏側に頭があります。
扉の上の長押上には四仙人。鶴に乗る王子喬(おうしきょう)と鯉に乗る琴高(きんこう)。〜追記(19.07.08) 手に書物を持っているのは王子喬ではなく費長房(ひちょうぼう)の可能性大だそうです 追記終わり〜
こちらは分身の術を使う李鉄拐(り てっかい)とガマ仙人こと劉海蟾(りゅう かいせん)。
向拝横の長押上の 獅子 たち。
南面長押上にも表情豊かな沢山の 獅子 たちが彫られていました。
どの獅子も肉厚で立体的に彫られていて素晴らしいですが、何と言っても圧巻は飛び出さんばかりに彫られた脇障子の 獅子 でしょう。
もうほとんど丸彫りです。
反対側脇障子の 獅子 も立体的で素晴らしいですね。獅子 が滝に打たれている様子ですが、この構図は初めて見ました。う〜ん、シブい!
ぐるりと 獅子 が続くのかと思えば、北面の長押上には何かの鳥とその上には鳳凰。中でもこの鳳凰は特に美しい形なので、ぜひ刺青の参考にしたいと思います。
本殿
案内板によると、天保八年(1837)棟梁 大隅流 矢崎善次 により再建。拝殿棟梁 矢崎房之進昭房 の父親みたいですね。房之進は建築に優れ、同じく善次の息子の林之丞は彫刻に優れていたそうです。
本殿の海老虹梁の 龍 は、こちらも目玉のような雲が特徴的ですが、拝殿の海老虹梁に比べると 龍 が主体となっています。本殿の方が九年早く建てられていますが、同じ人が彫ったのだとすると、その間に何かあったのでしょうか。
北側南側で登り降り、阿吽の形になっています。
北面胴羽目は孔雀。
南面胴羽目は鳳凰。でも鳳凰にしては尾があっさりしているので、もしかしたら鸞(らん)かも。でもやっぱり桐の花があるから鳳凰だな。(自信なし)
背面は松。
南側脇障子には琴高仙人。
あろう事か北側の脇障子は写真を撮り忘れました。龍に乗った仙人だったので、多分、呂洞賓(りょどうひん)か何かだと思うのですが。。。
またいつか近くを通ったら撮って来るか。。。
刺青師・龍元
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