5月末、群馬県下仁田町下仁田の諏訪神社を訪れました。
![諏訪神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/b222dfca.jpg)
由緒
創建 不明
祭神
建御名方命(たけみなかたのみこと)
八坂刀賣命(やさかとめのみこと)
品陀和気命(ほむだわけのみこと)
拝殿
弘化三年(1846)棟梁 大隅流 矢崎房之進昭房 により再建。東向きの神社です。
![諏訪神社拝殿正面](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/0443f6a4-1024x789.jpg)
![向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/6e95ff64-1024x768.jpg)
木鼻と一体化した虹梁の 龍 は大きくて迫力がありますね。
![虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/081c92b3-1024x654.jpg)
![虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/a28f7361-1024x694.jpg)
海老虹梁にも 龍 が彫られていましたが、なんか目玉みたいな形の雲ばかり目立っちゃってますね。よ〜く見ると裏側に頭があります。
![海老虹梁](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/afc0b8e7-1024x785.jpg)
扉の上の長押上には四仙人。鶴に乗る王子喬(おうしきょう)と鯉に乗る琴高(きんこう)。〜追記(19.07.08) 手に書物を持っているのは王子喬ではなく費長房(ひちょうぼう)の可能性大だそうです 追記終わり〜
![王子喬 琴高](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/7fe54dcb-1024x673.jpg)
こちらは分身の術を使う李鉄拐(り てっかい)とガマ仙人こと劉海蟾(りゅう かいせん)。
![鉄拐 劉海蟾](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/19278745-1024x673.jpg)
向拝横の長押上の 獅子 たち。
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/bdf64821-1024x590.jpg)
南面長押上にも表情豊かな沢山の 獅子 たちが彫られていました。
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/3cd46164-1024x547.jpg)
どの獅子も肉厚で立体的に彫られていて素晴らしいですが、何と言っても圧巻は飛び出さんばかりに彫られた脇障子の 獅子 でしょう。
![獅子の子落とし](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/e0a0585c-603x1024.jpg)
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/77493a1d-768x1024.jpg)
もうほとんど丸彫りです。
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/22abb544.jpg)
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/28337f4c.jpg)
反対側脇障子の 獅子 も立体的で素晴らしいですね。獅子 が滝に打たれている様子ですが、この構図は初めて見ました。う〜ん、シブい!
![北側脇障子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/22e07834-568x1024.jpg)
ぐるりと 獅子 が続くのかと思えば、北面の長押上には何かの鳥とその上には鳳凰。中でもこの鳳凰は特に美しい形なので、ぜひ刺青の参考にしたいと思います。
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/da5b21ab-1024x706.jpg)
本殿
案内板によると、天保八年(1837)棟梁 大隅流 矢崎善次 により再建。拝殿棟梁 矢崎房之進昭房 の父親みたいですね。房之進は建築に優れ、同じく善次の息子の林之丞は彫刻に優れていたそうです。
![本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/1c56081c.jpg)
本殿の海老虹梁の 龍 は、こちらも目玉のような雲が特徴的ですが、拝殿の海老虹梁に比べると 龍 が主体となっています。本殿の方が九年早く建てられていますが、同じ人が彫ったのだとすると、その間に何かあったのでしょうか。
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/90e61604-1024x601.jpg)
北側南側で登り降り、阿吽の形になっています。
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/36a2e1be-1024x609.jpg)
北面胴羽目は孔雀。
![孔雀](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/af04a1c3-1024x805.jpg)
南面胴羽目は鳳凰。でも鳳凰にしては尾があっさりしているので、もしかしたら鸞(らん)かも。でもやっぱり桐の花があるから鳳凰だな。(自信なし)
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/73ec3920-1024x879.jpg)
背面は松。
![背面洞羽目](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/f27edb4a-1024x698.jpg)
南側脇障子には琴高仙人。
![脇障子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2019/06/2f101bed-602x1024.jpg)
あろう事か北側の脇障子は写真を撮り忘れました。龍に乗った仙人だったので、多分、呂洞賓(りょどうひん)か何かだと思うのですが。。。
またいつか近くを通ったら撮って来るか。。。
刺青師・龍元
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