令和二年八月吉日、埼玉県所沢市の中氷川神社に参拝しました。
長い参道を進みます。
大宮の武蔵一宮氷川神社が本宮、ここが中宮、奥多摩の奥氷川神社が奥宮で、武蔵三氷川と呼ばれ、ほぼ一直線に並んでいるそうです。
御由緒
崇神天皇年間(BC97~30)勧請
昭和二年(1927)現本殿造営
平成九年〜十一年(1997~99)拝殿改修
御祭神 素戔嗚命 稲田姫命 大己貴命 七社大神(山口貯水池の湖底に埋もれた旧勝楽寺村鎮座の七社神社を合祀)
拝殿向拝。彩色が残念な虎ですね。これでは彫師が怒るでしょう。最初は熊かと思いましたが、案内板には虎と書いてありました。
裏へ廻ります。
彫り物満載の御本殿。覆屋には細目金網が張ってありました。
御本殿左面
胴羽目には福禄寿と弁財天。
腰羽目には牡丹に鸞がありました。その下は水鳥。
上部の彫り物。部分的に彩色されています。これは平成十一年の拝殿改修の時にやったものでしょうか。
脇障子は虎仙人の董奉。虎をボディガードにしていて、一文も取らずに病人を治したそうです。
龍頭。目が点になっています。『霊獣の目は蛇の目が基本』と聞いた事がありますが。
御本殿背面
胴羽目は左から大黒天・毘沙門天・恵比寿天。
腰羽目は松鶴です。
御本殿右面
胴羽目は寿老人と布袋。
腰羽目は山鵲でしょうか。
脇障子には李白観瀑が彫られていました。
ここも地紋彫りが豪勢ですね。きっと100両や200両は掛かったのではないでしょうか。(⇦全く根拠ナシ)
ただ、拝殿向拝の虎といい、龍の目といい、彩色が残念ですね。手挟みの牡丹が真っ白なんて、色を塗る意味があるのでしょうか。
まあ、色は数十年経てば寂れて来ますからね。良い感じになるかも知れませんし、創建二千年以上の神社の歴史のほんの一瞬です。
刺青師・龍元
186(2020.09.03)
コメント
onijiiです。
あっと驚く彩色の神社をたまに見かけます。
向拝、木鼻、胴羽目、脇障子などの彫刻全てが
金色の神社には絶句しました!
小学低学年の塗り絵みたいな所では唖然!!
氏子さんたちの持ち物なので、とやかく言う
筋合いではないのですが・・・。
残念な所が有りますよね!
氏子さん達の中にも「ええ〜ッコリャ無いっしょ!」って思ってる人は沢山居ると思います。
塗り師が決めたのか、一部の改修実行委員会みたいな所の人が決めたのか、はたまた色数で値段が違うのか。。。
でも、余計なお世話ですね。