彫師は後藤縫之助と弥勒寺音八と諸貫万五郎 [笠間稲荷神社 其の一] 茨城県

笠間稲荷神社御本殿 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年新年寺社巡り。茨城県笠間市の笠間稲荷神社に参拝しました。

笠間稲荷神社鳥居

楼門。物凄い人出で参拝するのも一苦労。拝殿の写真は撮り忘れました。

笠間稲荷神社楼門

由緒

白雉二年(651)創建
万延元年(1860)本殿再建
昭和三十四年(1959)旧本殿を内陣、旧拝殿を外陣として一体化 拝殿新築
御祭神
宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)
彫師
後藤縫之助
弥勒寺音八
諸貫万五郎
国指定重要文化財
南向き

境内の一部が工事中らしく紙に印刷してビニールを被せただけの案内板。

案内書き

御本殿

笠間稲荷神社御本殿

向拝

向拝の八方睨みの 。木の枝の間から望遠を使って撮影したので、オートフォーカスが使えず、マニュアルフォーカス。少しピントが甘いか。

向拝の龍

海老虹梁の も大迫力です。

海老虹梁の龍

胴羽目と脇障子

本殿東面。

御本殿右面

案内板によると胴羽目七枚は蘭亭曲水の続き絵の様です。

蘭亭曲水

愛好家泣かせの金網。でも仕方ないですね。

蘭亭曲水
蘭亭曲水

本殿背面。

笠間稲荷神社御本殿

左側の脇障子は鶴を愛する林和靖。

林和靖

蘭亭曲水の宴というのは、中国晋代の穆帝(ぼくてい)の永和九年(353)三月、文雅の士41人が蘭亭に会して曲水の宴を催したもの。

蘭亭曲水

そんな古い記録が中国に残ってるってのがまた凄い。

蘭亭曲水

曲水の宴というのは、小川に盃を流して自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を詠じて盃の酒を呑み、また次へ盃を流す遊び。風流ですなぁ。

蘭亭曲水

右側脇障子。亀仙人の黄安か。

黄安仙人

工事中のため境内の西側に回れず、神社の外から望遠を使って撮影。

笠間稲荷神社御本殿

通行人の目が痛いです。

蘭亭曲水

腰組間琵琶板

これが案内板にいうところの後藤縫之助の 唐獅子牡丹 でしょう。右面の左。

唐獅子牡丹

右面右。

唐獅子牡丹

背面左。

唐獅子牡丹

背面中央。

唐獅子牡丹

背面右。

唐獅子牡丹

これでもかと繰り出される彫り物。他に手水舎や総門にも素晴らしい彫り物があったので、また次回に。

刺青師・龍元

022(2020.02.06)

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