令和二年新年寺社巡り。茨城県桜川市の椎尾山薬王院本堂に参拝しました。
椎尾山薬王院 御本堂の続きです。
三重塔
宝永元年(1704)現堂塔完成
彫師 嶋村円哲

胴羽目
胴羽目には十六羅漢が彫られていました。羅漢様には一人一人名前があるようですが、よっぽど特徴的なものでないと誰が誰だか分かりません。
虎を連れている羅漢様は迦理迦尊者(きやりきやそんじや)。





鬼を連れている羅漢様は迦諾跋釐惰闍尊者(きやだばりだじやそんじや)。


龍 を連れているのは伐闍羅弗多羅尊者(ばじやらほつたらそんじや)。

他に仏様や従者などもいるので、誰が羅漢様で誰が従者なのか、本当に十六羅漢なのかすら分かりません。多分、1枚につき2人が8枚で16人なんだろうと思います。
三重塔二層回廊下
二層回廊下には力神がいました。南面。

東面の力神。

仁王門
元禄元年(1688)建立。彫師不明。

虹梁上の 龍。

正面西側蟇股。亀仙人の黄安。

正面中央蟇股には牛。

正面東側蟇股には鶴仙人。巻物を持っている様に見えるので費長房という事にしておきます。

裏面東側蟇股は丸太に乗ってる仙人。誰でしょう?

〜追記(20.04.02)師匠のサイトを見ていたら、これは張騫(ちょうけん)と載っていました。Wikipedia には「張騫は大夏より帰国した後に黄河を遡ってその源流を突き止めた。張騫図には漢人風の人物が丸木の上に座ったポーズのものと、棹を持って立ったポーズのものがある」と載っていました。追記終わり〜
裏面中央蟇股には麒麟。背中に甲羅の様な模様があるので犀かな、とも思ったのですが、龍の様な長い髭があります。

裏面西側蟇股は鯉仙人の琴高。

撮影許可ありがとうございました 合掌。
刺青師・龍元
009-02 (2020.01.16)
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