令和二年四月吉日、群馬県板倉町の雷電神社総本宮に参拝しました。
ここは3年くらい前にも来たのですが、それから2年近く経ってから記事にしようとしたら、他所の神社と写真がごっちゃになってしまったので、再訪しました。
![雷電神社総本宮二の鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/a77c3ff0.jpg)
由緒
千四百年前、聖徳太子によって創建される
文政二年(1819)現拝殿造営
天保六年(1835)現本殿造営
彫師 花輪住二代石原常八
本社 県指定文化財
御祭神
火雷大神
大雷大神
別雷大神
菅原道眞公
南向き
御本殿
塀が目の覚める様な紅色に塗られています。
![雷電神社総本宮御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/3e133f8f.jpg)
東面(右面)
胴羽目二枚と縁下には唐子シリーズから闘犬と凧揚げ。その下は犀です。
![雷電神社総本宮御本殿東面](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/22bf3287.jpg)
左側の胴羽目は彦火火出見命。いわゆる山幸彦ですね。龍宮から帰る時には鰐鮫に乗ります。送りに来ているのは豊玉姫命。彩色が随分落ちてしまってますね。
![彦火火出見命ひこほほでみのみこと](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/31157448-800x514.jpg)
右側の胴羽目は牛若丸ですかね。右の人物は天狗らしくないですけど。
![牛若丸](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/05/c4f45a59-1024x1024.jpg)
背面
胴羽目は二枚で干珠と満珠になってます。縁下は唐子の漁りと喧嘩。
![雷電神社総本宮御本殿背面](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/ef3dc01b-800x800.jpg)
宝珠を持ってきた安曇磯良。
![安曇磯良](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/05/02696885-1024x1024.jpg)
宝珠を受け取る武内宿禰と神功皇后。千葉の下総野田愛宕神社 ではこの二枚の間になぜか玉巵弾琴が挟まっていました。ちなみに彫師は同じ石原常八。向こうは推定のようです。
![武内宿禰と神功皇后](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/05/aedbb56b-1024x1024.jpg)
西面(左面)
こちらも胴羽目は二枚。縁下には唐子の重陽と獅子舞。
![雷電神社総本宮御本殿西面](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/f26047ed.jpg)
左側は玉巵弾琴。
![玉巵弾琴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/05/8d3a0463-1024x1024.jpg)
![素戔嗚尊](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/05/06eb92c3-1024x670.jpg)
御本殿正面の妻にはひっそりと唐獅子がいました。ここにこれがあるのは珍です。
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/da0a7f7f.jpg)
奥宮
本社御本殿の後ろには奥宮がありました。
![雷電神社奥宮](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/748a41f5.jpg)
向拝水引虹梁上には蕭子・弄玉
![](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/10/6669d573.jpg)
左面にだけ胴羽目がありました。画題は養老の滝。
![養老の滝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/05/a5005121-1024x586.jpg)
二代石原常八の見事な彫り物を堪能できました。
刺青師・龍元
099(2020.05.12)
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