蘇りし神社 [あら町諏訪神社] 群馬県

あら町諏訪神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年四月中旬、群馬県高崎市のあら町諏訪神社に参拝しました

慶長十四年(1599)勧請
享保十四年(1729)火災
文化四年(1807)火災
礎石背面に文化十一年(1814)の刻銘有り

あら町諏訪神社

向拝に鳥居が埋め込んであって変わった作りですが、これは総漆喰の塗籠造りぬりごめづくりと言って、たびたび大火に見舞われた高崎で火事から社を守る工夫と考えられる、と案内板にあります

あら町諏訪神社

扉の中を覗いてみると。。。

あら町諏訪神社御本殿正面扉

焼け焦げた三条小鍛冶宗近さんじょうこかじむねちかの彫り物がありました

三条小鍛冶宗近

稲荷神の顔は右目と鼻と顎が残っていますが、左目と頭は無惨な事になっています

稲荷神

宗近の方も槌が焼失してしまってますね

三条宗近

三条宗近の上には狐がいます

狐

扉には龍がいました

龍

二度の火災から蘇った彫り物は

龍

黒光りしていて存在感があります

龍
龍

扉脇小板、向かって右側は唐子のお祭りでしょうか

唐子のお祭り

御神輿も丁寧に彫られています

唐子の神輿

唐子たちも生き生きとしていて、それぞれ表情が違いますね

唐子の獅子舞

きっと 名の知られた職人の仕事でしょう

あら町諏訪神社御本殿正面扉

唐子の上のこの彫り物は。。。虎でしょうか?

虎?

外側に目を移すと 軒裏には応龍がいました

あら町諏訪神社御本殿向拝

木鼻の代わりに 鳥居に巻きつく漆喰の龍

龍
龍

鳥居の影には人物がいました

隠者1

案内板によると七賢だそうです

隠者2

左面に廻ります

あら町諏訪神社御本殿

こちらには馬に乗った人物が二人

隠者3と4

背面です

あら町諏訪神社御本殿

こちらには三人の人物 他に 桶を担いでいるのは童子でしょう

隠者5と6と7

右面に廻ります

あら町諏訪神社御本殿

アレレ?

こちらにも人物が二人 

隠者8と9

2+2+3+2=9人? しかも竹林じゃない

こんな事は以前にもありました 

そうです 東京の拝島日吉神社の胴羽目も「竹林でない所に老師が九人」でした

竹林の七賢
拝島日吉神社右面胴羽目

拝島日吉神社には馬に乗った人物はいなかったのですが、右面と背面の胴羽目が、こちらの背面と正面に構図が似ています

竹林の七賢
拝島日吉神社背面胴羽目

という事は、九人の老師の話か元絵みたいな物があるんだと思います

「九人 賢者」とか「9 隠者」とかでググってみましたが、「タロット占い」とか「フリーメーソン」とか西洋の話ばかりで、東洋の話は発見できませんでした

誰か知りませんか?

刺青師・龍元

058(2022.04.25)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    鏝絵も焼け焦げた彫刻も素晴らしいですね。
    唐子の写真に釘付けになりました。(笑)

    2年ほど前から行きたいと思っていますが、
    実現していません。
    群馬県は鏝絵の宝庫なので、泊りがけで
    回ろうと考えてます。(笑)

    • 可能な限り後世に伝えていく事は意味のある事ですよね。唐子は本当に表情豊かです。

      ここは高崎駅前のビル街ですから車を停める所に困りますね。私は近くのパーキングに入れました。

  2. Shin-Z より:

    こんにちは。

    こちらの題材、私も七人ではないことが気になっていました。
    で、またも龍元さんの記事をきっかけに調べ直してみました。
    すると正解かわかりませんが、香山九老というのを発見しました!

    あとは龍元さんにお任せします!(笑)

    • 香山九老ですか!ググってみると香山九老とか至道九老とか九老琴棋書画とか出てきますね。拝島日吉神社にも酷似した胴羽目が有るという事は、元絵が有ると思うので探してみます。

      あと、宮城谷昌光の三国志には九賢人というのが出てくる様です。

      気長に探してみます。ありがとうございます♪

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