謎の胴羽目彫刻・松竹梅 [天神社] 埼玉県

天神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和三年一月、埼玉県本庄市の天神社に参拝しました。

天神社拝殿

拝殿水引虹梁上の龍。

天神社拝殿向拝の龍

創建年代不詳。御祭神は菅原道眞公です。

天神社

ここの前に行った白鬚神社はキツい感じの赤でしたが、ここはちょっとマイルドな赤。

天神社御本殿

なぜか脇障子だけ白木のまま。枠には塗料の痕跡があります。

鳩?

さらに不思議なのが胴羽目。大きさが足りなかったから継ぎ足したのかな?

松竹

背面です。

天神社御本殿

胴羽目は竹林の虎。あまり虎っぽくない。

竹林の虎

左面。

天神社御本殿

こちらも継ぎ足してあります。継ぎ足すなら絵を繋げた方が良いと思いますが、何か事情があったのでしょうか。それともこれは何かの意味があるのか。

竹梅

脇障子の鳥は何でしょう。鳩?

鳩?

胴羽目三面で松竹梅という事にはなりますが、今ひとつしっくり来ませんね。

天神社御本殿

それが狙いかな。

刺青師・龍元

040(2021.03.08)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    ???不自然な継ぎ足しですね。
    松竹梅めでたし、めでたし。(笑)
    虎も漫画チックで可愛いですね。

    • 虎はどうしてああいう模様なんですかね。劣化具合からすると、さすがに虎を知らないって事は無いだろう、という時代の彩色だと思うんですけどね。案外、虎じゃないのかも。

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