霊獣と仙人 [柳原馬頭観音堂 其の一] 群馬県

海老虹梁の龍 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和四年四月中旬、群馬県高崎市の柳原馬頭観音堂に参詣しました

柳原馬頭観音堂

境内に駐車が可能です
ちょうどお昼時だったので、ガス屋さんのバンが境内で休憩していました

柳原馬頭観音堂

寛治三年(1089)仮堂に馬頭観音を安置
嘉永五年(1852)現観音堂建立

柳原馬頭観音堂向拝

兎ノ毛通し 梅福仙人ばいふくせんにんでしょうか

鳳凰仙人

手に持っている物は何でしょう?

梅福仙人

「福即ち詔を拝し青鸞せいらんに乗り飛昇して去る」
と斎藤隆三の『画題辞典』にあります
これが梅福仙人なのだとしたら
この鳥は鳳凰ではなく青鸞せいらん
という事になります

梅福仙人

唐破風下には馬師皇ばしこう

馬師皇

支那太古黄帝のころ
馬医だった馬師皇の元に龍が現れ
口を開きました

龍

「この龍は病気で、私が治せると知ってやってきたのだ」
馬師皇が龍の唇の下に針を刺し
甘草湯を飲ませると
龍は忽ちにして愈えたと云います

馬師皇

水引虹梁持送りには化け鯉
その上には更に進化した形の応龍があります

化け鯉と応龍

向拝中備は
定番と言っても良いくらいに頻繁に目にする
黄石公と張良

黄石公と張良

先生 沓です お願いします

張良

まだまだ! 修行が足り〜ん‼︎

黄石公
化け鯉と応龍

海老虹梁も凄いです

海老虹梁の龍

まるで生きている様

子引き龍

この重量感には圧倒されます

海老虹梁の龍

手挟みも龍です

手挟みの龍

反対側の海老虹梁

海老虹梁の龍

登り龍

海老虹梁の龍

巻毛の龍

子龍

手挟みの龍

手挟みの龍

向拝廻りも凄かったんですが
側面頭貫上の小壁にも良い彫り物があったので
次回に紹介します

刺青師・龍元

059-01(2022.04.29)

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