令和二年四月吉日、群馬県板倉町の雷電神社総本宮に参拝しました。
ここは3年くらい前にも来たのですが、それから2年近く経ってから記事にしようとしたら、他所の神社と写真がごっちゃになってしまったので、再訪しました。
由緒
千四百年前、聖徳太子によって創建される
文政二年(1819)現拝殿造営
天保六年(1835)現本殿造営
彫師 花輪住二代石原常八
本社 県指定文化財
御祭神
火雷大神
大雷大神
別雷大神
菅原道眞公
南向き
御本殿
塀が目の覚める様な紅色に塗られています。
東面(右面)
胴羽目二枚と縁下には唐子シリーズから闘犬と凧揚げ。その下は犀です。
左側の胴羽目は彦火火出見命。いわゆる山幸彦ですね。龍宮から帰る時には鰐鮫に乗ります。送りに来ているのは豊玉姫命。彩色が随分落ちてしまってますね。
右側の胴羽目は牛若丸ですかね。右の人物は天狗らしくないですけど。
背面
胴羽目は二枚で干珠と満珠になってます。縁下は唐子の漁りと喧嘩。
宝珠を持ってきた安曇磯良。
宝珠を受け取る武内宿禰と神功皇后。千葉の下総野田愛宕神社 ではこの二枚の間になぜか玉巵弾琴が挟まっていました。ちなみに彫師は同じ石原常八。向こうは推定のようです。
西面(左面)
こちらも胴羽目は二枚。縁下には唐子の重陽と獅子舞。
左側は玉巵弾琴。
御本殿正面の妻にはひっそりと唐獅子がいました。ここにこれがあるのは珍です。
奥宮
本社御本殿の後ろには奥宮がありました。
向拝水引虹梁上には蕭子・弄玉
左面にだけ胴羽目がありました。画題は養老の滝。
二代石原常八の見事な彫り物を堪能できました。
刺青師・龍元
099(2020.05.12)
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