令和二年四月吉日、群馬県伊勢崎市の平塚赤城神社に参拝しました。
さいたま市からスタートして、とうとう利根川を越えて群馬までフラフラとやって来てしまいました。
由緒
鎌倉時代末期創建
嘉永六年(1853)現本殿造営
明治十四年(1867)現拝殿造営
御祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)
豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)
彫師 弥勒寺音次郎・音八父子
南向き
御本殿はかなり高い位置にあります。保存状態は良好です。案内書には脇障子に「赤壁高士舟遊」「虎渓三笑」があるとなっていますが、脇障子は両側とも外されていました。
左面の胴羽目「天岩戸」。
背面胴羽目は「高砂」。
右面にだけ腰羽目が残っていました。「唐子の獅子舞」と「唐子の演奏」。縁下四隅持送りには龍があしらってあります。
左に写っている龍の下には亀がいるなぁと、カメラの液晶でチェックしていると、龍の横、亀の上辺りに何か羽衣の様なものが波にたなびいています。
拡大すると確かにこれは着物の袖の様です。
左の開口部から確認してみると、持送りの龍に肘鉄を喰らいながら、確かに誰かがそこにいます。
おお!これはきっと亀仙人の「黄安」でしょう。
という事は反対側にも誰かいるのだ、と確認してみると魚の尻尾と人の足が見えます。という事は、こちらは「琴高」か。
まるで、電車とプラットフォームに挟まれた老人の様な人物がそこにいました。
う〜ん、さすが弥勒寺父子、芸が細かい!
刺青師・龍元
083(2020.04.27)
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