令和二年十月吉日、群馬県高崎市の月波神社に参拝しました。
御由緒
正保四年(1647)社殿建立
元文元年(1736)社殿建立という記録も有
御祭神 大山津見神
拝殿
向拝廻り。案内板には月波となっていましたが、社号額には月並とあります。
唐破風下の亀。
水引虹梁の上には龍が二匹いました。
私の好きな巻き毛の龍。
正面の小壁には麒麟がありました。
さぞかし名のある彫師の作だと思われます。
拝殿内部を覗いてみました。
御本殿
扉脇板には金鶏でしょうか。
向拝中備には定番の龍。足の形から言って拝殿向拝の龍と同じ彫師の作品だと思いますが、確証はありません。
裏へ廻ります。
地面から木の枝、拝殿の鈴にまで、そこら中蜘蛛の巣だらけ。レーザートラップをくぐり抜けるルパン三世かトムクルーズの様に、蜘蛛の巣をくぐり抜ける姿はまさしくミッション インポッシブル。遠くから見ている人がいたら、通報されていたかも知れません。
左面胴羽目は、三千年に一回首を出す亀の首を五回見たと言い張る黄安仙人。少なくとも一万二千歳‼︎ クロマニヨン人が生息していたと言われる頃に生まれた計算になりますね。
背面は苔むしています。雰囲気は良いですが、彫り物は傷みます。
♫背中で〜鳴いてる〜唐獅子〜牡〜丹〜♪
右面。
胴羽目は通玄先生こと張果老の瓢箪から駒。
蜘蛛の巣を嫌がっていては寺社彫刻探求はできませんが、ここは本当に凄くて綿菓子になってしまいそうでした。
刺青師・龍元
250(2020.11.08)
コメント
胴羽目彫刻病なのでそれ以外はじっくりと見ていなかったのですが、龍の眉毛は巻毛もあるのですね!!知りませんでした。眉毛の巻毛は彫師の流派なのでしょうね。いやぁ~やっぱり他の人のブログを読むと色々と発見があり知見が広がります(歳のせいかすぐ忘れちゃいますが・・・)
他にも角一本の前向きとかも有りますね。彫刻ではまだ見た事はありませんが。
元々、龍の勉強が目的だったので、今でも龍には注目してます‼︎
onijiiです。
ミッションインポッシブル?蜘蛛の巣でしたか!
まとわりつくといつまでも気持ち悪いですよね!!
自分も苦手です!!!
先輩方のブログは、寺社彫刻愛好家の教科書みたい
なものです。いつもありがとうございます。(笑)
いつも蜘蛛の巣だらけで帰ってきて、家人には気味悪がられます。
うちの近所では、街中では見ない様な立派な蜘蛛の巣が増えた様な気がするのですが、私が山から連れて帰って来たのかも知れません。