令和五年 新年寺社彫刻巡礼の旅三日目 茨城県常陸大宮市の陰陽神社に参拝しました

陰陽山森林公園の中にあります

参道階段を登って行くと 左手に拝殿がありました

茨城県神社庁のサイトには文政二年に現社殿改築となっていましたが この拝殿は新しそうなので 御本殿の事を言っているのでしょう

扉の上には彩色された龍の彫り物

さらに登って行くと 御本殿が見えて来ます

寛文元年(1661)創建
元禄四年(1691)社殿完成
文政二年(1819)現社殿改築
御祭神 伊弉諾尊 伊弉冉尊

ここの狛犬は貔貅という珍しい霊獣だそうですが あえてスルー

東日本大震災で崩落してしまったという御神体の陰陽石もスルーして御本殿を鑑賞します

唐破風下の麒麟

中備の龍です



脇障子の鷹

胴羽目は唐獅子牡丹 おや?この唐獅子には見覚えがあります

前日参拝した同じく常陸大宮市の十二所神社の胴羽目↓と構図がそっくりです

尻尾など よりダイナミックで洗練された構図になっていて 同じ人の作品なのかどうかまでは分かりませんが 同じ下絵から彫られた事は間違い無いでしょう



背面胴羽目は鶴亀です 余白に「大政二 巳卯 大呂」や願主の名前などが彫られています

左面です

胴羽目はこちらも唐獅子牡丹

こちらも前日参拝した常陸大宮市の十二所神社の胴羽目↓と構図がそっくりです

こちらの獅子も 炎?臭気?瘴気? 口から何か出しています

脇障子は鷹


御本殿の左側には さらに上へ向かう道がありました

展望台からの景色はなかなかです

刺青師・龍元
016(2023.02.06)
コメント
onijiiです。
胴羽目がある神社は、常陸大宮市に13ヶ所、
大子町に10ヶ所ほどありますね。
ローラーで寺社巡りをしながら、遠く江戸
から離れた山間地にも装飾彫刻の流行の波
が及んだのだなあと考えてました。
ところで獅子が口から出しているものは
何でしょう?
常陸大宮市は今回の旅で制覇しました。大子町はあと三社残っていて、今回も行きそびれましたね。地図を見ながら行き当たりばったりで廻るので、どうしても行きそびれる神社が出てしまいます。まあ、ドライブ好きなので、目的地があるという事は嬉しい事です。
獅子が吐いているものは何でしょうね?気なのか、炎なのか、瘴気なのか。。。初めて見た様な気がします。