日本伝統刺青 3 龍

traditional Japanese tattoo association 刺青図柄解説
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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去年の夏あたりから Traditional Japanese Tattoo Association 日本語で言えば「日本伝統刺青協会」というのを作って、アムステルダムの二代目・建尚さんと日本と刺青について海外に発信しています。

今回は龍について。記事と画は建尚さんです。

龍 

龍の三つの部分、首から前足の付け根・前足の付け根から腰・腰から尻尾までの長さは同じである。これは三停(さんてい)と呼ばれ、天・海・地の三界を表す。

龍の九つの部分は他の動物に似ている。
・角は鹿(しか)
・耳は牛(うし)
・頭は駱駝(らくだ)
・目は兎(うさぎ)
・鱗は鯉(こい)
・爪は鷹(たか)
・掌は虎(とら)
・腹は蛟(みずち)
・首は蛇(へび)
これを九似(きゅうじ)という。

龍の姿の特徴
・龍には背中に81の鱗を持つ
・口の近くに髭(触角)がある
・喉に逆鱗という逆さに生えた鱗がある
・銅鑼を鳴らした様な声で唸る
・喉に望みを叶える宝珠を持つ
・頭に山の形の博山がある

龍は全ての動物の祖先であり頂点でもあるので、一番良い瑞祥(吉兆)であると讃えられ、幸運の守護が龍の主な意味である。

伝説により龍には違う意味と説話があり、ごく一部を紹介しました。いずれ、他の話も致します。

文と画 建尚・二代目

(正確な翻訳ではありません)


龍については私も以前このブログの 刺青図柄の意味 龍 という記事で紹介しました。細部に少々異同がありますが、だいたいこんな感じですね。

「日本伝統刺青協会」これが海外でも反響が大きいんです。

刺青師・龍元

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