神奈川県藤沢市の白旗神社を訪ねました(2019.1.16 )。
由緒
創建年 不明
御祭神
寒川比古命
源義経
伝承によると、源義経 が奥州平泉で自害した後、その首は弁慶の首と共に首実験のために鎌倉まで運ばれて、夜の間に二つの首はこの神社に飛んで来た、という事です。名前の由来は平家の赤旗に対しての源氏の白旗ですね。南向きの神社です。
手水舎
鳥居をくぐるとすぐ左に手水舎があります。
彫師は後藤安五良常善。 〜追記(2024.06.10)今 後藤安吾良常善について調べていますが 白旗神社を手掛けたという情報は現在見つかりません。多分 何かと勘違いしたのだと思います。追記終わり〜
屋根には源氏の笹竜胆紋と 龍 の彫り物。
化け鯉。進化鯉や龍魚とも言いますが、私は龍魚って言うとアロワナを思い出してしまうので、化け鯉と呼んでいます。
化け鯉とは、鯉が龍門を登り切って龍に成る途中の姿を表した物ですが、「鬼若丸の化け鯉退治」などの様に、ただ単に大きい鯉を化け鯉と言う時もあります。
たい焼きの様な鯉と化け鯉。化け鯉の彫り物はここの他では東松山市の 箭弓稲荷神社 や東京柴又の帝釈天の手水舎でも見る事が出来ます。
こちらは龍亀。龍亀とは頭が龍で体が亀の霊獣で、中国では古来より国、王権を守る瑞獣 (ずいじゅう)とされてきました。風水ではお金が貯まるとされていますね。
四隅の木鼻は龍ですね。どれもお爺さんの様な感じです。
梁には龍。その上には 獅子。
社殿
石段を登ると社殿があります。
向拝上には蓑亀と龍。持ち送りには鯉。
向拝柱の根元にも亀が彫られていますね。手水舎は何処も水に関連した鯉や龍、亀、波などの水モノが多いものですが、この神社は拝殿にも水モノの彫り物が多く見られます。
手挟みには麒麟と鳳凰。
胴羽目には彫刻は無く、東面脇障子には鳳凰。
西面脇障子には丸山応挙風の孔雀。
妻飾りではひっそりと力神が屋根を支えていました。
見どころ満載の、源氏の紋章が格好良い神社でした。おすすめです。
刺青師・ 龍元
コメント