白旗神社

笹竜胆紋 神社仏閣
笹竜胆紋
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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神奈川県藤沢市の白旗神社を訪ねました(2019.1.16 )。

由緒

創建年 不明
御祭神
寒川比古命
源義経

伝承によると、源義経 が奥州平泉で自害した後、その首は弁慶の首と共に首実験のために鎌倉まで運ばれて、夜の間に二つの首はこの神社に飛んで来た、という事です。名前の由来は平家の赤旗に対しての源氏の白旗ですね。南向きの神社です。

白旗神社

手水舎

鳥居をくぐるとすぐ左に手水舎があります。

白旗神社鳥居

彫師は後藤安五良常善。

白旗神社手水舎

屋根には源氏の笹竜胆紋と の彫り物。

笹竜胆紋

化け鯉。進化鯉や龍魚とも言いますが、私は龍魚って言うとアロワナを思い出してしまうので、化け鯉と呼んでいます。

化け鯉

化け鯉とは、鯉が龍門を登り切って龍に成る途中の姿を表した物ですが、「鬼若丸の化け鯉退治」などの様に、ただ単に大きい鯉を化け鯉と言う時もあります。

化け鯉

たい焼きの様な鯉と化け鯉。化け鯉の彫り物はここの他では東松山市の 箭弓稲荷神社 や東京柴又の帝釈天の手水舎でも見る事が出来ます。

化け鯉

こちらは龍亀。龍亀とは頭が龍で体が亀の霊獣で、中国では古来より国、王権を守る瑞獣 (ずいじゅう)とされてきました。風水ではお金が貯まるとされていますね。

龍亀

四隅の木鼻は龍ですね。どれもお爺さんの様な感じです。

龍の木鼻
龍の木鼻

梁には龍。その上には 獅子

社殿

石段を登ると社殿があります。

白旗神社社殿

向拝上には蓑亀と龍。持ち送りには鯉。

白旗神社社殿向拝

向拝柱の根元にも亀が彫られていますね。手水舎は何処も水に関連した鯉や龍、亀、波などの水モノが多いものですが、この神社は拝殿にも水モノの彫り物が多く見られます。

蓑亀

手挟みには麒麟と鳳凰。

麒麟
鳳凰

胴羽目には彫刻は無く、東面脇障子には鳳凰。

脇障子の鳳凰

西面脇障子には丸山応挙風の孔雀。

西面脇障子の孔雀

妻飾りではひっそりと力神が屋根を支えていました。

力神

見どころ満載の、源氏の紋章が格好良い神社でした。おすすめです。

白旗神社拝殿

刺青師・ 龍元

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