令和五年二月下旬 群馬県前橋市の産泰神社に参拝しました。
![産泰神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1398-1.jpeg)
立派な神門がありました。天保四年(1833)建立。
![産泰神社神門](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1397-1.jpeg)
神門前では力神さまが灯籠を担いでいらっしゃいました。
![力神さま](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1385-1.jpeg)
![力神さま](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1387-1.jpeg)
![力神さま](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1386-1.jpeg)
台座正面には猩々。側面裏面は劣化してしまったのか 何が彫られているのか分かりませんでした。
![猩々](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1389-1.jpeg)
左側の灯籠。
![力神さま](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1383-1.jpeg)
背中には冨房代と彫ってありました。多分、神門を建立した鯉登豊前守藤原富房の事だと思います。
![力神さま 冨房代](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1394-1.jpeg)
こちらも台座正面には猩々が彫ってありました。
![猩々](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1378-1.jpeg)
右面は亀。
![亀](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1380-1.jpeg)
左面は馬の様なもの。足の付け根に炎状の線があるので海馬と思いましたが 喉元が蛇腹状になっているので麒麟かも知れません。
![海馬](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1379-1.jpeg)
拝殿です。
![産泰神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1373-1.jpeg)
文化九年(1812)建立。大工棟梁は大隅流伊藤生兵衛一門の矢崎久右衛門元形(1762-1827)。茅野市の三輪神社や酒室神社を建てた人です。
![産泰神社拝殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1620-1.jpg)
見にくいですが 兎ノ毛通しは鳳凰 中備は玉巵弾琴。太真王夫人ともいいます。
![産泰神社拝殿向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1561-1.jpg)
「太真王夫人は支那列仙の一なり 王母の少女玉巵なり 一絃琴を弾ずる毎に 即ち百禽飛来するという 時に白龍に乗り周く四海を遊行すという」斎藤隆三『画題辞典』より
![玉巵弾琴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1623-1.jpg)
海老虹梁の龍。
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1678-1.jpg)
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1653-1.jpg)
![海老虹梁の龍](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1652-1.jpg)
左側の脇障子には二十四孝の江革がありました。
![二十四孝 江革](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1555-1.jpg)
孝行息子の江革は母と二人暮らし。老いた母が揺り動かされるのを嫌がるので 県の戸口調査の度ごとに 江革は牛馬を用いず自ら車を引いて母を運んだそうです。
母はなぜ後ろを気にしているのでしょう?忘れ物でもしたのか?それとも追われているのか?
![二十四孝 江革](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1628-1.jpg)
前歯の欠けた江革 ちょっとアホっ子。でも孝行息子です。
![二十四孝 江革](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1627-1.jpg)
右側の脇障子も二十四孝から。
![二十四孝 楊香](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1366-1.jpeg)
山で虎に出くわして「私を食べて良いからお父さんを助けて」と祈った 我らが楊香。
![二十四孝 楊香](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1565-1.jpg)
虎にヘッドロックを掛ける楊香。薄ら笑いを浮かべているのは恐怖のせい?だと思います。
![二十四孝 楊香](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1563-1.jpg)
宙を舞うお父さん。
![二十四孝 楊香](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1572-1.jpg)
手に持っている物は何?
![二十四孝 楊香](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1571-1.jpg)
飛んで行きます。
![二十四孝 楊香の父](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/04/IMG_1564-1.jpg)
続きます。
刺青師・龍元
036-01(2023.03.31)
コメント
onijiiです。
石灯籠の力神が目当てで参拝しました。
進入路脇の石灯籠にも力神がいました。
拝殿、幣殿、本殿全てが彫刻で覆われて
いますね。
鑑賞がしやすいので、愛好家には嬉しい
神社です。
遠い信州からここまで歩いてきて彫った
とは、驚きですね。
Onijiiさんおはよう御座います。
進入路脇にも居ましたか。気が付きませんでした。見所満載の神社ですね。
境内社の金刀比羅宮も産泰神社の2年前に同じく矢崎久右衛門元形が建ててますね。歩いて来るだけでも大変ですが、仕事道具や資料なども考えるとかなりの荷物ですから、もはや引越しですね