惣岳山(756m)の山頂に鎮座する [青渭神社奥宮] 東京都

神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

令和四年十一月上旬 東京都青梅市の青渭神社あおいじんじゃに参拝しました

青渭神社

弘化二年(1845)再建
御祭神 大国主命

青渭神社御本殿

向拝の龍

向拝の龍
向拝の龍

扉脇には鶴が彫られています

青渭神社御本殿向拝
鶴

象が笑っています

象

右側脇障子は唐獅子 真ん中が不自然に空いているので もしかしたら子獅子が千尋の谷から落とされていたのかも知れません 這い上がって来れなかったか。。。

唐獅子
唐獅子

御本殿右面

胴羽目 仙人には見えないので これは浦島太郎でしょう

浦島太郎

つぶさに見ると 結構傷んでいます

浦島太郎
亀

背面に廻ります

青渭神社御本殿

胴羽目は黄鶴仙人

黄鶴仙人

手首が欠損してしまってます

童子

鶴は仙人を背に乗せて 重そうですね

黄鶴仙人

かなり長い事 雨ざらしだったのかも知れません

黄鶴仙人

御本殿左面

青渭神社御本殿

脇障子の唐獅子牡丹

唐獅子
唐獅子

胴羽目は蝦蟇仙人の劉海蟾りゅうかいせん

蝦蟇仙人劉海蟾

「ほらほら こちらへおいで」

劉海蟾

「…………」

蝦蟇

躯体にはアルファベットや「登頂記念」などと 落書きが彫り込まれていました 覆屋が架けられる前の物なのでしょう 不届き者め

落書き

ここまでは常福院から尾根伝いに歩いて 私の足で約50分 

惣岳山を正面から登るよりは楽だと思いますが それなりの山道で 木の根っこを掴んでよじ登らなければならない様な所もあるので ちゃんと山の装備で行った方が良いと思います

山道

山道も平坦なら楽しいものですね

刺青師・龍元

132(2022.11.11)

コメント

  1. より:

    綺麗に撮れていますね!!
    記事を拝見させて頂いただけで、行った気になってしまいました、悪い癖です、
    私の訪問予定一覧表には未訪問となっていますが、済み にしちゃったら アホ ですね(笑)
    覆屋は邪魔ですが、自然環境からの劣化を遅らせる事と、バカな輩からのいたずら防止 でやっぱり覆屋は大事なんですね。

    • 洋の東西・時代を問わず、何処に行っても歴史的建造物や名所的な所には落書きが付き物ですね。ピラミッドのてっぺんの石やローマのコロッセオにも古い落書きが有ると聞いた事があります。人間の性なんでしょうか?

      覆屋は、保存の観点からは、綺麗にさえしておいて貰えばガラス窓付きの密閉型が1番と思いますね。

  2. Shin-Z より:

    行かれたんですね~!
    精力的に活動を継続されていて頭が下がります。

    確かに亀のいる彫刻は仙人には見えませんね
    私の記事も浦島太郎に訂正させていただきます。

    目的のためには最も楽なルートを選ぶ。
    ズルいなんてことは全くなく、当然の選択だと思います

    • 私は有ると分かっている所を行くだけですから、ローラーで彫刻を発見するShin-ZさんやOnijiiさんに比べれば何という事もありません。ローラーこそはまさに調査と言えます。

      登山系はあと晃石神社と三斗小屋温泉神社が残ってますが、温泉神社はズル出来そうにないし、かなり登山しなければならない様なので、チョット尻込みしてます。

タイトルとURLをコピーしました