令和三年九月下旬、茨城県つくば市の西沢稲荷神社に参拝しました。
建物の脇の坂道を登ると鳥居があります。
ここは筑波山七稲荷のうちの一つ。
知らなきゃ来ない様な場所にあります。
御本殿は年季が入ってますが、覆屋や境内はよく整備されていて、ご近所の信仰を集めている事が窺えます。
あかんベー。
ガオー。
左面の胴羽目では、何やら恐ろしげな人が小さな人を追いかけています。
恐いです。
目が怖い。
小さな人の手には仏舎利があるので、これは捷疾鬼だと思います。釈迦が涅槃のとき、仏舎利を盗んだ捷疾鬼を韋駄天が追って取り戻した、という説話があります。という事はこの恐い人は韋駄天。怖い。。。
胴羽目の上には菊の花。
妻飾りは唐獅子牡丹。
背面胴羽目はシンプルに岩と波。
右面の妻飾りには大きな牡丹。
その下は、これは農耕図でしょうか。どこかユーモラスです。
胴羽目。
硯の様な物を手に持つ小鬼。悲しげです。
こちらの恐ろしげな方も仏教関係の人でしょうか。頭の周りの丸いのは後光の一種でしょう。反対側が天部なのでこちらも天部のうちの一人だと思います。持ち物で判断できるのかなぁ。
〜追記(2024.02.08)これは広目天かも知れません。広目天は筆を持って何かを書き付けている姿で表される事が多いそうです。令和四年一月に参拝したいわき市の住吉神社↓にも同じ様に邪鬼に硯を持たせた天部の彫り物がありました。
追記終わり〜
脇障子は欠落してました。
筑波山七稲荷なので他に六つある様ですが、胴羽目があるのはここだけみたいです。
良い神社でした。
122(2021.10.05)
コメント
onijiiです。
こちらではマワシを締めた小鬼を
見つけて、大喜びしました。
韋駄天だったのですね!
目が怖いですよね!!
勉強になります!!!
ありがとうございます。(笑)
久々に茨城方面を旅しました。
埼玉北部から群馬にかけては緻密な彫り物が多いですが、茨城は素朴で味の有る彫り物が多いようですね。
右面の小鬼の困った様な顔が堪りませんね!