胴羽目は長寿つながり [諏訪神社] 関東

諏訪神社御本殿 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和七年二月中旬 諏訪神社に参拝しました。

諏訪神社鳥居

覆屋を兼ねた拝殿があります。

諏訪神社

正面扉の開口部から中を覗くと 立派な御本殿が見えました。

諏訪神社御本殿

扉脇板には登り下りの龍の彫り物。

扉脇板の龍

精悍な顔付きです。

扉脇板の龍
諏訪神社御本殿
諏訪神社御本殿

胴羽目です。

東方朔

童子が桃らしき果物を持っているので これは東方朔とうほうさくかなと思います。

童子

東方朔は実在の人物ですが 西王母から桃を三つ盗んで八百年生きたとか 八千歳の浦島太郎に 自分は九千歳だとマウントを取ったとか 長生きの伝説には事欠きません。

東方朔

西王母と対になる事が多いです。

東方朔

背面です。 あいにくと 物が立て掛けられていて 彫刻が見えません。

諏訪神社御本殿

林和靖りんなせいかも と思いましたが よく見ると右に鶴のお尻が見えるので 単に鶴が2羽いるだけかも知れません。

鶴

左面です。こちらは少し暗い。

諏訪神社御本殿

胴羽目は 手に桃を持つ 西王母せいおうぼ

西王母

西王母の管理する蟠桃園には3600本の桃の木があると云われます。

西王母

手前の1200本は三千年に一度熟して 食べた者は仙人になれ 中ほどの1200本は六千年に一度熟して 食べた者は長生不老が得られます。

西王母

奥の1200本は九千年に一度熟して 食べた者は天地のあらん限り生き永らえる と云われます。

西王母

死なないなんて まるで拷問ですね。

諏訪神社御本殿

三面とも長寿に因んだ図柄で素晴らしい神社ですが 個人的には 長生きは程々で結構です。

刺青師・龍元

012(2025.02.11)

コメント

  1. onijiiです より:

    onijiiです。
    いい顔してますねえ。
    どこの神社かこっそり教えて下さいませ。
    よろしくお願いします。

    動画が素晴らしいですね。
    彫刻に焦点を絞った流れは、愛好家が
    大喜びすると思います。

    • いつも動画の画質が悪いなぁと思っていて、ここでは最高画質の4Kで撮ったんですが、覆屋の中は暗くて御本殿が綺麗に写りませんでした。それで御本殿の写真を差し込む為にアプリで編集したんですが、結局画質が悪くなってしまいました。写真でも動画でも光量が一番大事ですね。

    • 動画編集アプリの使い方を調べてみたら、高画質でも編集ができる事が分かったので、やり直してみました。

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