令和三年一月、長野県佐久市の安土部神社に参拝しました。
明治一八年(1885)社号を諏訪明神より安土部神社に改称
御祭神 建御名方命 八坂刀売命
拝殿の屋根の上には鬼瓦がありました。
なかなか良いお顔。
御本殿へ回ります。
ここにも鬼面がありました。きっとここの前に参拝した三千塚神社、近所の大伴神社の鬼面と同じ人か同じ工房の作だと思います。
ここでも右側に吽形。大伴神社では右側は阿形なんですが。
海老虹梁の龍は普通に右側が阿形ですね。
ここも佐久市の神社の定番、鶴。
脇障子は虎かと思いましたが、いつも参考にさせてもらっているサイト「雄峯閣」によると、炎がある虎は騶虞(すうぐ)というのだそうです。騶という字は馬偏に芻。機種依存文字なので、ちゃんと表示されない事もあるかも知れません。ウィキペデイアによると「姿は虎のようだが性質穏健で獣を捕食しない。『説文解字』では尾が体よりも長く、黒い斑点を持つ色の白い虎のようなかたちをしていると描写されている」となってます。
背面には彫り物がありませんでした。
左面。
取れてしまったのか元々無いのか、角が一本ありません。そういえば右面の鬼面も同じ方の角がありませんでした。
本当に味のある顔です。
こちらの胴羽目は松に亀。
脇障子の鳥は金鶏でしょうか。頭に冠が無いのですが。。。
ここも元々は諏訪神社だった様です。紛らわしいからかな、地名を捩った社号に変更した様ですね。辺りは諏訪神社ばっかりですからね。
刺青師・龍元
031(2021.02.22)
コメント
onijiiです。
こちらも同じ作者のようですね。
ブリキ板を加工しているのでしょうか?
素晴らしいですね!インパクトあります!!
「すうぐ」は初めて知りました。
どこかで見かけたことがあるような・・・。
これまで無条件に虎としてました。(笑)
私も最近まで知りませんでしたから、意識して騶虞だと確認したのはこれが初めてです。ひらがなで検索してもすぐに出てきますが、漢字を探すのが大変でした。
同じ作者の鬼さんはまだ続きますよ!