あっさり目の彫り物 [初酉大明神] 茨城県

初酉神社御本殿腰羽目 茨城県

彫師歴二十余年。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本伝統刺青・和彫りとは古来より連綿と日本に伝わる生きた芸術です。伝統を受け継ぎ、研鑽し、さらに発展させて後世に伝えていく事を目標にしています。古来伝統の手法である手彫りの刺青に興味を持っていただければ幸いです。

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令和三年新年巡礼の旅、六社目は茨城県つくば市の初酉神社はつとりじんじゃです。

初酉神社鳥居
初酉神社拝殿

台座の外してあるブランコが物悲しいです。

初酉神社

御本殿。

初酉神社御本殿

向拝には整形手術失敗の龍。

向拝の龍

反対側から見ると獲物を狙う狼の様なシャープな顔立ちでした。浮き彫りは見る角度で印象が随分変わります。

向拝の龍

木鼻は獅子。右側は阿形。

獅子 阿形

口を完全に閉じてはいませんが、吽形。向拝柱の上部には布が掛かっている様な意匠が彫られていて洒落ています。

獅子 吽形

海老虹梁。これは孔雀でしょうか。尾っぽが山鵲さんじゃくっぽいですが。

孔雀

左側の海老虹梁。これは桐に鳳凰で間違いなしですね。

鳳凰

扉上斗栱間には鷹とふくろうがありました。

鷹と梟

右面。

初酉神社御本殿

胴羽目は西王母です。

西王母

斗栱間には唐子。右側の唐子は流しそうめんでもやってるのかと思いましたが、よく見ると足で杵をついて精米をしているみたいな感じです。

唐子

脇障子は唐獅子牡丹。

唐獅子牡丹

桁隠しにはかぶの彫り物がありました。

桁隠し 蕪

背面に回ります。

初酉神社御本殿

胴羽目は林和靖の梅妻鶴子。

林和靖 梅妻鶴子

斗栱間には鹿です。

鹿

右面へ回ります。

初酉神社御本殿

脇障子は竹林の虎。神社では獅子と虎が対になる事が良くある様です。刺青ではこの組み合わせは不可です。両肩に入れた場合、獅子には獅子のみ、虎には虎、もしくは龍です。この組み合わせ以外は有り得ません。

竹林の虎

胴羽目は尾長鶏と、その足元にいる鳥は何でしょうか。雌鶏かな。

尾長鶏

斗栱間には恵比寿と大黒がありました。本当に楽しそうです。

恵比寿大黒

こちらも桁隠しに蕪。

桁隠し 蕪
初酉神社御本殿

顔料が良く乗りそうな、あっさり目の彫り物でした。

刺青師・龍元

006(2021.01.14)

コメント

  1. onijii より:

    ここも勤務先から近いです。
    整形手術失敗には口元が緩みました。(笑)

    楽しい雰囲気が出ている彫物ですね!
    彫り師の思いが伝わってくるようです!!
    神社の彫刻は多種多様で面白いですね!!!

    • 龍元 より:

      近くに良い神社が沢山あると良いですね。

      蕪の彫り物がここの一押しです。
      神社の彫り物としてはこれ位の力加減が良いかもしれませんね。小林源太郎とか雲蝶とかはすごく芸術的ですが、力入り過ぎという感じで神様より存在感ありますから。

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