令和五年三月下旬 長野県小諸市の鹿島神社に参拝しました。
創建不詳
昭和二十四年(1949)小諸城の大手門付近から現在地に遷座
御祭神 建御雷之男神
東信地方で前情報のある神社はあらかた回ってしまって 最近は少しずつしらみ潰しに回っています。
窓が目視できない高さだったので スマホ+自撮り棒で中を確認。
御本殿右面に彫り物はありません。
背面にもありません。まあ 期待もしていないのでガッカリもしません。
惰性で左面も撮りました。写真を確認して小躍りしました。
早速デジカメを取り出し本格撮影。
どうやら御本殿が二棟ある様です。
向拝の龍。
木鼻の獅子。
海老虹梁の龍。
どれもこれも緻密な彫り物です。
胴羽目は幽体離脱仙人の李鉄拐。鉄拐先生は足が悪いので杖をついています。
それは ある日 魂を遊離させている間に弟子に体を焼かれてしまい
戻る体が無くなったので 仕方なしに足が悪かった行き倒れの死体に乗り移ったから(諸説あります)。
杖を持っているので これはそんな失敗をした後という事になりますが 性懲りもなく魂を飛ばして遊んでいます。
腰羽目や浜床下にも彫り物がびっしりです。
さぞかし名のある工匠の作品でしょう。
背面胴羽目は鶴仙人。
巻物を広げているので費長房としておきます。
右面は逆光であまり綺麗な写真が撮れません。
暗くてズームするとオートフォーカスが使えず 例によって手動ピント合わせ。
2.5mくらいの高さで手が届かないので ピントリングを少しずつ回しながら10枚以上撮影しましたが これが限界でした。
鉄拐先生の反対側なので蝦蟇仙人の劉海蟾かなぁ と思いますが 何とも言えません。
念の為 前からも覗いてみましたが 良く見えませんでした。
信州のローラーを始めた時は まさにビギナーズラックで最初の四社のうち三社で彫り物があったので こりゃぁすごいと夢中になりましたが そんなのは最初だけで 今は打率0コンマ以下。
そんな中で素晴らしい宮彫りに出会えて 嬉しかったです。
刺青師・龍元
040(2023.04.14)
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