令和五年群馬県片品村の武尊神社に参拝しました。
片品村に点在する武尊神社の一つです。
御祭神 日本武尊
向拝の龍。
右面です。
胴羽目は波です。
背面です。
背面胴羽目も波。
同じく片品村武尊神社境内社の諏訪神社胴羽目⇩ と同じ人と思われますが確証はありません。
左面。
胴羽目は三面とも波でした。
境内には小さな祠を挟んで 御前宮がありました。
菊姫が飾られた [武尊神社]で紹介した絵額「菊姫」の元になった保多賀御前が祀られているそうです。
覆屋の中には立派な御本殿が鎮座していました。
残念ながら胴羽目彫刻はありませんでした。
左右の腰羽目や持ち送りに波の彫り物がありました。
脇障子は松に鶴。反対側も鶴でした。
波に兎や波に犀などは 一般的に火除けの意味で彫られる事が多いそうですが ここまで波尽くしの神社は珍しいと思います。
刺青師・龍元
054(2023.05.09)
コメント
波尽くしは珍しいですね。所謂珍ですね。
思わず口元が緩みました。(笑)
3面とも同じなのは、他では龍、獅子、鳥、
花、紋章、地紋彫りなどがありますね。
onijiiさん お早う御座います。
珍ですね。珍が片品村に二社、御前宮を入れれば三社もありますね。よほど波が好きだったか、火事を恐れたのか、両方か。
毎度の更新ありがとうございます。
実は先週の土曜日に知り合いの方々と群馬県内の稲荷神社を巡りまして、その際に片品村では針山地区の山中にある蚕稲荷神社に参拝したのですが、本殿(幅が3尺ぐらいで小さい)の胴羽目(唐子や唐人)と脇障子(花)、奉納額(龍)に彫り物があるのを確認しました。
ただ、彫り物(白木)自体の保存状態は良いのですが左側面の胴羽目や脇障子は脱落していましたのと、場所が場所なので参拝の際は熊に遭遇する可能性がありますので単独での参拝は避けた方が良いと思います。
あと、その後に参拝した沼田市の善桂寺町にある正一位稲荷大明神も同じくらいの小社でしたが、月夜野神社のように瑞雲などの彫り物のある板軒仕様で彩色が多少残っており、また胴羽目は背面に残欠がある程度でしたが脇障子(鯉の滝登り)や腰回りには大らかな彫りで流水に紅葉模様が施されていました。
一魁斎さん こんにちは
大変有益な情報ありがとうございます。両社とも未知でした。
片品村は熊に治安を乱されている様なので、特に気を付けなければなりませんね。私は山の神社に行く時には携帯ラジオをつけるか、携帯スピーカーでデスメタルを鳴らしています。神様にはお騒がせして申し訳ありませんが、命には代えられません。
沼田市の稲荷大明神の軒下に瑞雲の彫り物、これも珍しいですね。というか案外ありますね。今まで何社か確認しましたが、ほとんどが群馬県、一社だけ群馬と栃木の県境だった様に記憶しています。
やはり同好の士が増えると情報が充実するし、画題の解明も進みますね。これからもよろしくお願いします。
有難うございます。