令和五年十一月下旬 埼玉県久喜市の久伊豆神社に参拝しました。
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案内板によるとここは「くいずじんじゃ」と読む様です。すぐ近所にも同じく「くいずじんじゃ」と読む久伊豆神社があり そこにも立派な彫り物があります。
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明治二十九年(1896)本殿拝殿改築
御祭神 宇賀御魂命
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扉脇や脇障子には立派な彫り物があって これは期待できそうです。
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左側脇障子は麒麟。
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正面扉脇には上り下りの龍がありました。
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右側脇障子の麒麟。麒麟は麒が雄で 麟が雌という説がありますが 見た目では区別できません。
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御本殿覆屋の窓は 頭上はるか上 2メートル以上の高さにあるので 寺社彫刻探求道七つ道具の一つ(って脚立の事です)を使いました。窓にはガラス+鉄格子が はまっています
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立派な御本殿です。縁下は非常にあっさりとした造りですが 胴羽目・脇障子などはしっかりと彫り物で飾られています。
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御本殿の色味や彫刻の鑿跡の感じから推すと 雨晒しになった事は無さそうです。
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胴羽目は黄石公と張良。馬無し黄石公と龍無し張良です。黄石公の足元が見えないのが惜しい!
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数々の嫌がらせ? に耐えた張良は 黄石公から太公望の兵法書を授かります。
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この顔には見覚えがあります。
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こちら↓は今年の六月に参拝した栃木市の愛宕神社脇障子の林和靖。 彫りの深い端正な顔立ちや耳の形 肩掛けの襞など そっくりですね。同じ人の作品かも知れません。
![林和靖](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/06/IMG_2926-1.jpg)
背面には窓が無かったので 左面に廻ります。
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胴羽目は綸巾を被り 羽扇を持った人と そばに座っている人。
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羽扇綸巾といえば諸葛亮孔明だと 三国志研究家のKyoさんに 以前 教えて貰いました。
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でも何の場面なのかは分かりません。
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栃木市の藤岡神社↓の左右胴羽目も ここと同じく 「馬無し黄石公と龍無し張良」「諸葛孔明らしき人と座ってる人」でした。
![藤岡神社御本殿右面胴羽目](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/IMG_3773-1-800x599.jpg)
この頃はカメラ任せのフルオートで 写れば良いという感じで撮っていて あまり鮮明な写真が無いのですが 彫師は違う人っぽいです。
なので元の絵が有るのだと思います。元絵を見れば 何の場面なのか分かるかも知れません。
刺青師・龍元
114(2023.12.16)
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