令和五年九月下旬 新潟県加茂市の青海神社に参拝しました。
![青海神社鳥居](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5486-1.jpeg)
神亀三年(726)創建
御祭神 椎根津彦命 大国魂命 他
![青海神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5477-1.jpeg)
ここは大きな彫り物 胴羽目はありませんが 時間的な関係で寄ってみました。
![青海神社向拝](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5478-1.jpeg)
向拝唐破風下には素晴らしい彫り物がありました。
![青海神社向拝唐破風下](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5199-1.jpg)
唐破風下は鳳凰です。
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5205-1.jpg)
手塚治虫の火の鳥っぽい感じです。
![鳳凰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5203-1.jpg)
向拝中備の唐獅子。子獅子が親獅子の足に噛み付いています。
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5201-1.jpg)
つぶらな瞳が可愛らしい獅子ですが 竹に合わせてあるのは非常に というか有り得ない位に珍です。もしこれを刺青でやったら 同業からは笑い者 お客さんからはクレームが来る事でしょう。
![唐獅子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5200-1.jpg)
木鼻の象。
![象鼻](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5226-1.jpg)
獅子鼻。通常 獅子が正面を睨み 象もしくは獏が横を向いている事が多いですが ここは獅子が横向きです。
![獅子鼻](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5223-1.jpg)
裏には流造りの御本殿が三棟鎮座していますが 特に彫り物は無い様です。
![青海神社御本殿](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5485-1.jpeg)
幣殿の唐獅子。こちらは定番の牡丹が合わせてあります。
![唐獅子牡丹](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5214-1.jpg)
脇障子は水鳥。鴨でしょうか。
![鴨?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5216-1.jpg)
右側脇障子も鴨 もしかしたら雁かも。植物は杜若と思いましたが良く見ると違う様です。なかなか写実的な彫り物ですが 鳥や植物は判断が難しいです。
![鴨?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5219-1.jpg)
![青海神社](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5480-1.jpeg)
脇障子の裏には社務所から続く廊下があり 透かし彫りが施された板がありましたが 残念ながら破損している様です。内容は鶏っぽいです。
![鶏?](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5218-1.jpg)
拝殿の梁の上の蟇股には十二支がありました。右端から まずは子年の鼠と大根です。
![子](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5186-1.jpg)
丑年の牛。柳に牛で何か意味があるのかと調べたら 柳蔭放牛という画題がある様です。
![丑](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5187-1.jpg)
寅年の竹虎。
![寅](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5189-1.jpg)
卯年の波兎。
![卯](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5190-1.jpg)
前面の右端 辰年の龍。
![辰](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5191-1.jpg)
巳年の蛇。
![巳](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5192-1.jpg)
数合わせのためでしょう ここで亀がきます。
![亀](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5195-1.jpg)
額を挟んで その隣は鶴。
![鶴](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5197-1.jpg)
午年の馬。目が良い感じです。花はやっぱり桜なのか?
![午](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5207-1.jpg)
未年の羊。と言っても山羊です。現代日本では羊は綿羊・ヒツジだけを指しますが 中国では主に山羊を指す言葉だったそうです。
![未](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5208-1.jpg)
左面です。一番左は申年の猿。猿といえば桃を連想しますが この猿が持っている実は柘榴の様に割れています。
![申](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5209-1.jpg)
酉年の鶏。鶏には菊を合わせるものなのでしょうか。これまでも見た事がある様な気はしますが 竹に合わせてある事が多い様な気がします。
![酉](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5211-1.jpg)
戌年の犬。
![戌](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5212-1.jpg)
最後は亥年の猪。中国では猪はブタの事なので 本来はブタです。
![亥](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2023/10/IMG_5213-1.jpg)
大きな彫り物が無いので少し物足りない感じはしますが 良い神社でした。
刺青師・龍元
098(2023.10.26)
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