宮子神社 其の一からの続きです。
御本殿右面
胴羽目と脇障子は仙人尽くしでした。
一本足の蝦蟇を抱く蝦蟇仙人こと劉海蟾。
その上には麒麟と女仙人。西王母の娘の上元夫人かなと思っていますが、確証はありません。
魂を吹き出す鉄拐先生こと李鉄拐。脇に立っている人はそばに滝があるので李白かもしれないと思います。李白は詩人じゃないか、と思ったりしますが、支那仙人列伝(←旧仮名遣いですが現代日本語で書かれています)という本には龍乗り仙人として載っています。
脇障子には鯉乗り仙人の琴高。求道者たる貫禄があります。
御本殿左面
皿の様な物に乗る陳楠。
鳳凰乗り仙人の梅福。
梅と鶴をこよなく愛する林和靖と、横に立つ西王母。
脇障子は亀仙人の盧敖。別名・黄安とも言います。
御本殿背面
背面にはなぜか唐獅子の親子がありました。滝に打たれています。
窓から中を覗くには脚立が必要です。
仙人が10人というのは四仙とか八仙とかの組み合わせではなく、ただ好きな仙人を並べただけの様ですね。素晴らしい神社でした。
刺青師・龍元
065-02(2021.05.03)
コメント
onijiiです。
仙人が十人もいたんですね!
いい顔してますねえ!!
寺社巡りを始めた頃は、この手の
渋い顔に違和感がありましたが、
今はそれが魅力になりました。(笑)
色々回ってると感じ方が変わって来ますね。
初心者には彩色の綺麗な物が分かりやすいし、色々分かってくると白木が良くなって来るし。精密な物やシンプルな物が良くなったり、寂れた彩色の良さが分かって来たりもします。
段々と自分の幅が広がる様な気がしますね。