令和五年一月中旬、群馬県高崎市の榛名若御子神社に参拝しました。
創建年不詳。
榛名神社の分霊を勧請して創建。
亀。
榛名神社だったのを、明治期に榛名若御子神社と改称した様です。
向拝の龍。
拝殿と御本殿覆屋が一体化した社殿です。
左側脇障子は虎仙人の董奉? 虎仙人は他に鄭思遠というのがいますが、そちらは虎の親子を連れている様です。
木鼻の獏と獅子。
遠くから見て、何だろう何だろうと思っていたのですが、写真で見るとどうやら元々は龍が彫ってあって、それを削った様です。何があったのだろう。
右側の獅子と獏。
右側脇障子は龍仙人の陳楠。干魃の時、鉢から龍を呼び出し雨を降らせたと云います。
裏へ廻ります。
窓は透明プラ板で塞がれ、この通り。
胴羽目は、母を養う為に口減らしに我が子を埋めようと地面を掘ったら、文献によって「黄金の釜」、もしくは「黄金が詰まった釜」、しかし実際には「黄金が一釜(釜は量の単位で約12リットル)」出て来て我が世の春を謳歌したと思われる 二十四孝の郭巨。
アクリルにしろ、ポリカにしろ、プラスチックは紫外線でだんだん透明度が下がっていきます。加工は楽なんでしょうけどね。
この彫り物は「黄金の釜」を採用した文献に準拠している様です。
背面のプラ板は、北西に向いていて陽が当たらないせいか、透明度は高いです。
胴羽目は二十四孝から 真冬に筍が食べたいという母の為に、雪山であるはずのない筍を探す孝行息子の孟宗。天はその孝心に感じて筍を生やしてくださいました。
筍に気が付いてないのかな?
やはり左面は南西向きなので、一番透明度が低いです。
胴羽目は二十四孝の唐夫人。歯が無くて食べ物を咀嚼できない姑に乳を与えます。
拝殿の左面にはガラス戸がありました。やはりガラスは透明度抜群です。
写真の端々に写っている人影は、一緒に行った建尚さんと彫鈴です。
刺青師・龍元
024(2023.02.23)
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