令和四年四月上旬、東京都北区の諏訪神社に参拝しました。
応永三年(1396)創建
御祭神 建御名方命
兎の毛通しには見事な応龍がありました。
鈴の影には龍。
かなり目付きの恐い獅子です。
耳が大きいです。
中備の裏には墨書きがありましたが、掠れてしまっていて全部は読めません。「埼玉縣 八○○ ○○村 彫刻師 内山○○」と読めます。
拝殿左側の脇障子には恵比寿さまがいました。
顔が悲しい事になっていますが、元はなかなか福々しいお顔だった様です。
右側脇障子は因幡の白兎。非常に珍です。ここは御本殿が見える保証は無かったのですが、これだけの為でも良いと思って来ました。
佐藤二郎に似てる?
ところで恵比寿さんの反対側がなぜ因幡の白兎なのでしょう?それは兎を助けたこの神様が大国主命、つまり大国さんだからだと思います。
出雲大社のサイトによると、大国さんは正確には七福神の大黒さんとは別の神様という事ですが、同じと信じる人が多ければそうなるのが神様ですね。
いよいよ御本殿に廻ります。
窓には網状の格子がはまっていました。硝子は非常に汚れていて3度拭き4度拭きしましたが、内側はどうしようもありません。
胴羽目は韓信の股くぐり。マーブル模様の木目が凄い!
チンピラBとC。これは素晴らしい!この二人の視線の先には。。。
おお、大ボスが!なんという貫禄。チンピラBとCが仰反るのも頷けます。
主役の韓信とチンピラAが霞んでしまっています。
御本殿背面に移ります。背面のガラスは汚れが半端ではなく、まるで曇りガラスでした。
馬に乗った3人の武者と奥に小屋が見えるので、これは三国志演義の三顧茅廬、いわゆる三顧の礼でしょう。天下に知られる英傑である劉備玄徳が、無名の若者・諸葛亮孔明を軍師に迎える為に3回訪ねた話です。
遠くを見る劉備と舎弟の関羽雲長。
「兄!奴ぁ今日も居ないに決まってますぜ!俺ぁ帰りますよ」と張飛翼徳。
「黙ってついてこんか」と関羽。
三顧茅廬は比較的よく見かける画題ですが、これは指折りの秀作だと思います。
左面に移ります。
胴羽目は寺社の装飾彫刻(若林純著)によると方相と金龍(周の武王)。
方相とは「金龍武王を護る」の武王に襲い掛かる方の武人です。「武王伐紂平話」と「春秋列国志伝」に出て来る様です。
方相はこの後すぐ武王に詫びを入れ、「武王伐紂平話」では許されますが、「春秋列国志伝」では武王に許されるも太公望に処刑されます。
いやあ、来てみて良かった。
刺青師・龍元
054(2022.04.18)
コメント
onijiiです。
おお素晴らしい!
写真に捕らえたんですね!!
おめでとうございます!!!
木目が堪りませんねえ。
非公開との事。諦めてました。
行きたい寺社リストに追加しました。(笑)
行ってみるもんですね。と言っても都内ですからすぐですが。。。長野県に前からマークしている所が有りますが、相当山を足で登る様なので、チョット寄ってみるって感じには行きませんね。
此処は駐車場が無く、路駐もキビシそうな立地なので、直ぐそばのコインパーキングに停める様になります。もしくは駅近なので電車で行くという手もありますが。。。