2019年1月16日、神奈川県藤沢市の龍口寺を訪ねました。
由緒
日蓮宗本山
延元二年・建武四年(1337)創建
日蓮四大法難の一つ、龍ノ口法難の舞台で、日蓮上人が幕府や諸宗を批判したとして斬首されそうになった龍ノ口刑場跡に建てられたお寺です。境内には日蓮が幽閉されていたとされる御霊窟があります。南向きのお寺です。
山門
元治元年(1864)竣工
見事な彫刻が所狭しと施されています。
龍口寺だからかやっぱり 龍。
黄石公(こうせきこう)と張良(ちょうりょう)。黄石公の試練に耐え続けた張良がついに兵法の奥義を授かる話。羽目板彫刻では定番です。
襄子(じょうし)の衣服を切る予譲(よじょう)。何度も襄子の暗殺を試みるが失敗し、とらわれの身となった予譲が最後に襄子の服を貰い受け、その衣服に三回切りつけて主君智伯の無念を晴らし自決する、という話です。
何だか分かりません。ジャンケンしてるみたいですね。 〜追記(2023.05.09)これは三国志演義の桃園結義かも知れません。左から長髭の関羽 長耳の劉備 虎髭(には見えないけど)の張飛ではないでしょうか。追記終わり〜
もう何だか分かりません。これも中国の故事の様です。
山門内側の長押の上には羅漢さま。一番右端の羅漢様は虎の耳掃除をしてるのかな?
向かい側も羅漢様。
数えると20人いますが、1人は鬼なので19人。でも十八羅漢は聞いた事ありますが、19羅漢は聞いた事ありません。小さいのがいるので、多分子供なのでしょう。そういう目で見ると怪しいのが他にもいて、もしかしたら、後3人ほど羅漢様ではないのがいて、十六羅漢かも知れません。
個人的には龍を可愛がっている羅漢様が好きです。川越の喜多院や成田山でも見られますね。狩野一信の五百羅漢図にもこの構図があります。
山門の両側には犀。火事で焼ける事の多かった木造建築を火事から守る火除けの意味があります。
手水舎にも当然龍。
本堂
本堂向拝虹梁の上には鳳凰、その上に龍。縣魚にも鳳凰。木鼻は 獅子。虹梁持ち送りには応龍です。
扁額にも龍。
奥には五重の塔があり、日蓮一代記の彫り物があったのですが、生憎時間切れ。日が暮れて来てしまいました。
多分、二階三階と彫り物が続いているのだと思うので、全部写真に撮ろうと思ったらドローンが要りますね。
刺青師・龍元
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