令和二年六月吉日、千葉県柏市の香取神社に参拝しました。
ここら辺に多い御本殿を塀で囲っただけのタイプ。
御由緒
創建年代不詳
御祭神 経津主神(ふつぬしのかみ)
正面
扉には獅子と牡丹と花。扉脇には昇り降りの龍。
右面
多分、牡丹だと思います。
脇障子は「李鉄拐 りてっかい」ですね。
左面
これは鷹なんでしょうね。オウムみたいですけど。途中で終わっている様に見えますね。
反対側が鉄拐先生なのでこちらは「劉海蟾 りゅうかいせん」。
よく見ると手に蝦蟇を持っています。他にも蝦蟇仙人は何人もいて、国産の仙人だと「仙素道人 」「肉芝仙」なんてのもいます。
背面
背面には彫り物はありませんでした。
胴羽目と脇障子の出来に随分と差があるので、もともとは胴羽目に彫り物は無かったが、後で本職ではない方が彫ったのだと推察します。
左面は途中で終わっている様に見えますから、施主があまりの出来を見て、途中でやめさせたのでは?なんて想像は膨らみます。想像です。
石灯篭
灯篭にも彫り物がありました。
左面には「楊香」。ちょっと大きさのバランスが。。。これでは楊香は1〜2歳です。猫よりは大きいがこれ位の虎だったら、勝てないまでもなんとかなるかも。先ず1〜2歳の女の子を助けましょうよ、って感じになってます。
正面には「兎」。
右面のコレは「唐子の獅子舞」でしょうか。
背面には「唐獅子牡丹」でした。石に彫るのは大変そうです。
正面と脇障子の彫り物が素晴らしい神社でした。
刺青師・龍元
132(2020.06.25)
コメント
『よく見ると手に蝦蟇を持っています』??
龍元さんよく見ても蛙持ってませんよ って突っ込もうとしましたが
すいません、蛙の足を掴んで、蛙が逆さ向きになっているのですね!!
流石ですねぇ!!
雨晒しなので、あと数十年すると蝦蟇だと解らなくなってしまうんでしょうね。
onijiiです。
自分もこの石灯篭には感心しました。
石に彫るのは大変だろうなあと想像してしまいます。
石でも木でも昔の人は全部手でやってたから、その分、作品に念がこもっているというか、魂が宿っている様な気がします。
なんて言っておいて、案外コレが最近機械で彫ったものだったら笑っちゃいますけど。。。