令和六年七月中旬 山梨県富士川町の馬頭天満大自在天神に参拝しました。
向拝です。
中備は玉巵弾琴。
玉巵は 西王母の娘です。
太真王夫人とも言います。
玉巵の弾く一絃琴の音に 龍が聴き惚れます。
沢山の鳥が飛来し 時に白龍に乗り四海を遊行するといいます。
持ち送りの獅子です。
大分 傷んできてます。
中備の裏には銘がありました。
豆州那賀郡江奈産
甲陽城南里上村住人仙○信秀謹作之 一仙斎信秀謹作之
仙と信の間の文字が読めません。旧字体でしょうか。何にしても知らない人です。
〜追記(2024.08.05)石田半兵衛の長男の小沢一仙信秀彫との事です。Onijiiさんよりご教示いただきました。そう思って見ると確かに仙の上に一の字があります。追記終わり〜
〜追記(2024.08.06)仙と信の間の字は「斎」の様です。小心さんにご教示いただきました。追記終わり〜
右側手挟み外側には亀。
左側手挟み外側には鶴の彫り物がありました。
右側手挟み内側は宝尽くし。
これは一体何でしょう?
〜追記(2024.08.02) これ↑は金嚢・巾着ではないか と錺さんにご教示頂きました。
追記終わり〜
軍配。
打ち出の小槌です。
左側手挟み内側。
巻物。
宝珠。
珊瑚。
隠れ笠 かな?
宝鑰。
正面入母屋破風には大きな鬼面がありました。
ここの前に参拝した那賀天神社からは 車のナビでは一度山を降りて国道を回る様に指示されましたが それを無視して峠を越えてやって来ました。
車一台の幅でガードレールも無い様な道。 舗装されてはいましたが 前日の雨で落ち葉や土砂の溜まった ぬかるんだ道でした。坂道でスリップする度にヒヤッとしましたが このヒリヒリ感が堪らない道中でした。
刺青師・龍元
066(2024.08.01)
コメント
手挟みに 宝尽くし は珍ですね
& 両面で全く違う内容 亀の裏に宝尽くし 鶴の裏に宝尽くし
これまた粋な演出ですね!!
宝尽くしの不明品は
左の上の方に紐のようなものがあるので
金嚢(きんのう)・巾着 でどうでしょうか?
本当ですね。これは金嚢で間違いないですね。ありがとうございます。
若林純の本によると、多分拝殿内部に唐獅子牡丹の欄間がありますね。それから側面後ろの扉が開いていたので覗いて見ましたが、建物の後ろ半分は土間になっていて、御本殿はありませんでした。
onijiiです。
こちらにも鬼面があるのですね。
紹介ありがとうございます。
文字は読めませんが、石田半兵衛の
長男の小沢一仙信秀とのことです。
ここの鬼面は大きくて迫力がありますね。
なるほど。そう思って写真を見ると確かに仙の上に一の字がありますね。ありがとうございます。
小沢半兵衛と言えば、すぐ近くの高下諏訪神社の御本殿を彫った人らしいですね。次回にアップします。
難字は「斎」で良さそうです。
「斎」の字は30種類以上あるそうなので、私にはどの字かはわかりませんが。
斎ですか。確かに一仙斎信秀でググると引っ掛かりますね。ありがとうございます。
上手い達筆な銘と、ただ読めれば良いという感じの銘と色々ありますね。